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Posted by たまりば運営事務局 at

手紙

2011年07月12日

きれいな月の夜。お元気でお過ごしですか。


今日は仕事が早く終わり、久しぶりに映画を観に行きました。
フィンランドの「ヤコブへの手紙」という映画です。

恩赦で刑務所を出所したレイラが、盲目のヤコブ牧師のために手紙を読み返事を書くという筋です。
レイラや牧師の閉ざされた心は、手紙に書かれた大切な言葉に包まれ支えられてゆきます。
どこかに誰か自分を赦してくれる存在があれば生きてゆけるというメッセージも胸を打ちました。

フィンランドの映画は独特の静けさや暗さや起伏の少なさがあると思います。
それでいて人の体温を感じます。平熱でも伝わる気持ち。

特にアキ・カウリスマキ監督の映画は大好きです。
「過去のない男」「浮き雲」「パラダイスの夕暮れ」はお薦めなので興味のある方はぜひチェックを。
格差社会や失業の影を描きながら、大切な人との出会いや再会の温かさを大切にさりげなく
表現しています。大きな演出や泣かせるためのサービス精神は殆どない、それも魅力のひとつです。
登場人物の無愛想な仕草も、色彩の描き方も最高です。


最近、詩人和合亮一さんの「詩の礫」「詩の黙礼」「詩の邂逅」を立ち読みし、思わずうなりました。
震災について詩で書かれているのですが、言葉の大きな力を感じます。Twitterでリアルタイムに
読んでいた方はきっと、自分自身の心に寄り添う言葉として感じていたのではないのでしょうか。

伝えたい気持ちをどのように表現するか、それは大きなテーマだと思います。


昨日で東日本大震災から4ヶ月、祈りとともに静かな夜を過ごしたいと思います。


  


  • Posted by えだまめ at 22:55Comments(4)