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Posted by たまりば運営事務局 at

みちのく双六~点と線

2012年04月02日

こんばんは。

いま東京に戻ってきました。

渋谷のスクランブル交差点から
地下鉄に乗り換えたところです。

それにしても凄い人・人・人。

会津の雪景色を通ってきた身にはこたえます。


那須のおおらかに広がる原っぱを抜けて
宇都宮では名物の餃子に舌鼓。

車窓には咲きだした花の桃色・桜色。

ビルの谷間に色とりどりの人の群れ。


水戸も郡山も福島も南相馬も石巻も仙台も
山形も米沢も会津若松も宇都宮も渋谷も
つながる線路・道路。

にもかかわらず、このギャップを生み出すものは何だろう。

人・建物・交通機関・就労機会・富の格差。

それだけではない。

昨年の震災に対する感じ方が
根本的に違うように思えます。


東京にいながら、立ちならぶ仮設住宅や被災者の隠れた涙を
ありありとイメージできる人は稀だと思います。

自分自身もまた、被災地のことを
どこか遠いものと考えていた気がします。

慌ただしく過ぎる日々の生活。
無理もない気がします。


でも、被災地に来るたびに思います。

どんな言葉も映像も伝えられないもの。
情報や想像力から溢れる程の景色。

圧倒的な景色の痛ましさ。
集いあう人の温かさ…。


ぜひ沢山の人が東北を訪れてほしいと思います。

温泉や山の幸・海の幸を楽しみに。
たくさんの魅力がつまった土の色。

今いる場所では感じることができない
被災地の抱える問題に気づくと思います。


今いる点と遠くの点を結ぶ線。

“絆”という記号化された言葉ではない
目には見えない線を糸にすること。

幾つもの糸が被災地に繋がるように
記憶を風化させないように願いながら
日々を過ごしたいと思います。  


  • Posted by えだまめ at 17:44Comments(0)みちのく双六