たまりば

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はるか出雲~みそか

2012年12月31日

今は伯備線の車内。

高梁川に沿って倉敷に向かう旅の途中です。

“ドアは手でお開けください”のアナウンス。
ローカル線だなぁと実感しています。



今朝は出雲市駅から出発。

旅館のおじさんが握ってくれたおむすびを
一畑電鉄のストーブのある待合室で頂きました。


電車に乗った頃には雨は雪へと変わり始めました。

大社前駅から参道を朝のひっそりとした門前通りを歩いてゆく。


大きな鳥居をくぐると長い松の並木道。
雪とあいまって氷のように澄んだ空気。

さらに進み拝殿をお参りしました。

神楽殿にあるしめ繩の太さが凄かったです。


大社を出るとタクシーに乗って日御碕へ。

風がすさまじくて断崖にぶつかった波が飛沫になって
吹雪とともに飛んできました。


鉛色をした海の向こうに日御碕灯台が見えました。


車を降りると轟く波の音。
ドライバーさんと灯台の周りを歩きました。

地の果ての水平線。


大社への帰り道、このあたりのお雑煮についての話を伺い
おすすめのぜんざい屋の前で降ろして頂きました。

焼いた餅の香ばしさと小豆の甘味。
あったまりました!



バスに乗って出雲市へ。

ふたたび電車の旅へ。


米子の駅蕎麦には感動!
たぬきそばと鯖寿司のセット。

境港でとれたサバと北海道の厚い昆布と鳥取米の酢飯のコラボ。
絶妙な味のハーモニーでした。


黄色い伯備線に乗りこむと川沿いの車窓。


晴れてきた青い空。
風に舞う雪がきらきらと光っていました。

家々にかかった正月飾りの蜜柑色。

畑には紺色の野良着をきたおじいさんが
立ってこちらを眺めていました。


新見駅で乗り換えると高梁川に沿って南下。

雪はなくのどかな景色。
山を挟んだ天気の違いを感じます。


ボックスシートに足を延ばしてふーっとあくび。

ゆっくりと流れてゆく深緑色をした川面を眺めていました。

川の流れのように生きられたらいいなと思いながら。



倉敷で乗り換えて山陽線へ。

夕陽は明るいオレンジ色になり沈んでゆき
大晦日の夜の闇に包まれてゆきます。



長い長い列車の旅。

福山を過ぎてだんだんと尾道が近づいてきました。


坂の街には幾つものライト。
対岸の造船所の灯り。


これから船に乗って島の実家で年越しです。



このブログを読んで下さった皆様。
一年ありがとうございました。

良いお年をお迎えください!  
タグ :尾道


  • Posted by えだまめ at 18:12Comments(0)はるか出雲

    はるか出雲~だんだん

    2012年12月30日

    今は島根県の出雲市に来ています。

    旅館のお風呂に入りさっぱり。
    あとは文庫本でも読むか、テレビを見て寝るだけ。

    久しぶりに浴衣を来てくつろいでいます。



    京都駅を出たのは6:38。

    車窓から見える景色は小雨模様。

    なだらかな丹後の山々に霧がたちこめて
    白い雪を暗く染めていました。


    福知山・豊岡。


    乗り換えをするたびに次の電車の席を
    確保に走るせわしない旅。

    城崎温泉で沢山の人がスーツケースを手に
    降りてゆきました。

    今頃は蟹でも食べ終わって
    部屋でのんびりしているのかな。いいなぁ…(笑)



    このあたりはオレンジと赤の中間みたいな
    国鉄色の気動車が走っています。

    モーターが“ブォーン”と唸り声を上げながら。

    新型車両も結構走っていて
    こちらは“ヴィーン”って感じます。

    どちらの音も一日中聴き続けたので
    今も微かに鼓膜に残響を感じます。



    やがて見えてくる鉛色の海。
    崖の下には集落が見えました。

    映画“砂の器”を想い起こす
    荒れて広がる寒々しい海の景色。

    ペットボトルのお茶をすすりながら眺めました。



    鳥取・米子。


    松江に着いたのは14:20。
    お腹がペコペコなので駅近くの海鮮居酒屋に駆け込みました。

    緑提灯の島根の地元食材の店。

    じゃこ飯・刺身・煮魚・焼き魚・しじみの味噌汁・小鉢の定食。

    海の幸の数々、絶品でした。心からだんだん!


    バスに乗りこみ松江市街へ。
    松江城近くの小泉八雲の旧居を見学。



    松江しんじ湖温泉駅からは一畑電鉄に乗車。

    どこか懐かしい佇まいの車両です。

    年末だからか大学生くらいの地元の若者が主な乗客。
    所々の駅に降りてゆきました。


    途中の駅から出雲大社帰りの人で混みましたが
    程なく電鉄出雲市駅に到着。


    駅前は広々としていて大きなホテルがいくつかありました。


    観光案内所に紹介してもらった蕎麦屋で
    出雲そばを頂くことにしました。

    三段割り子蕎麦と言って
    小さな割り子という器に盛られた蕎麦に
    つゆと薬味を直接入れます。

    ペロッとあっという間に完食しました。



    駅から歩いて10分ほどの旅館に到着。


    あらかじめ予約したときに話した御主人は
    声の印象通りの親切でこざっぱりした方でした。



    明日は念願の出雲大社へ。

    昼からは電車で南下して尾道の実家で年越しです。


    一年の締めくくり。

    良い一日になりますように。  
    タグ :出雲


  • Posted by えだまめ at 21:48Comments(0)はるか出雲

    はるか出雲~日の出湯

    2012年12月29日

    今朝は4時起き。

    鶴川から始発電車に乗って鈍行を乗り継いで
    京都まではるばる来ました。


    中央線の上野原あたりからは一面の雪景色。

    朝焼けに染まる山々がきれいでした。


    塩尻で乗り継ぎ。
    駅そばを食べたり喫茶店でコーヒーとアップルパイ。


    中津川行きの電車ではボストンから来たアメリカ人と相席。
    白馬からのスノーボード帰りとのこと。
    和紙と穴子が好きないいやつでした。



    恵那あたりで曇りがちな空へ。
    立ち並ぶ建物が増えて帰省する人々で混んできました。


    名古屋駅のホームできしめんを頂く。

    去年の冬の旅と同じ麺パターン。
    テープを逆回転してる気分になる。

    どこまでも広がる街の景色。

    がやがやとした営みを感じながら
    なごやだがやと一人でほくそ笑む。

    くだらなくてすみません…(汗)


    大垣から関ヶ原を経て米原へ。

    伊吹山には白い雪。

    夕暮れの田園風景がきれいでほっとしました。


    17時頃に京都駅に到着。

    10分ほど西へ歩いた町家の並ぶ下町の
    一角にあるゲストハウスに宿泊。

    初めて泊まる宿。


    荷物を置いて京都タワー周辺をぶらぶら。
    裏路地から裏路地へ気ままに歩く。


    宿に戻って風呂に向かう支度。

    銭湯の近くにあるお好み焼き屋で
    豚肉・イカのミックス焼きを頂きました。

    地元のトラックのドライバーが4人で飲んでました。


    自家製のキムチとオモニの笑顔。

    すきっ腹に何よりもおいしかったです。



    銭湯の日の出湯は昔ながらの雰囲気。

    ゆっくり暖まるひとときでした。


    80歳ほどの初老のおじさんが鏡のまえで
    丹念に時間をかけて髭を剃っていました。

    タイルは白と水色と薄緑のシンプルな空間。


    お風呂を出ると木造りの高い天井。
    こじんまりときれいな中庭。

    テレビはなくて静かに流れるピアノの曲に心が和みました。


    子供たちや新聞屋さん
    近所のひとたちが入ってきました。


    コーヒー牛乳をごくりと一息。


    あらたに進む力をくれるような
    そんな銭湯でした。


    湯上がりの帰り道で雲の間から
    まるく明るい月が覗きました。


    いい一日だったなぁ。


    それにしても眠いです。

    ドミトリーの布団のなかの文章ですみません。


    明日は山陰線に乗って出雲へ!
    とても楽しみです。

    おやすみなさい、また明日。  
    タグ :京都


  • Posted by えだまめ at 23:08Comments(2)はるか出雲

    2012年12月26日

    しばらく前に世田谷美術館に絵を見に行きました。

    松本竣介という画家。

    初めて知ったのは美術の教科書に載っていた“Y市の橋”でした。


    千歳船橋からバス。
    発車前に近くのパン屋のカレーパンで腹ごしらえしてから乗り込みました。


    環状線の車窓。
    立ち並ぶ建物と高い煙突。
    久しぶりに訪れる街の景色です。


    広い砧公園の木立のなかを歩いてゆくと美術館。



    松本竣介は13歳で聴覚を失い絵の道に入ります。

    絵を描きはじめた頃の岩手の風景の
    柔らかな緑の色合いがとてもきれいでした。


    東京で様々な人と交わり絵画を学びながら
    実験を重ねてゆきます。

    短い生涯のうちに実に多くの豊かな作品を残しました。


    やがて日本は戦争に突入します。

    その情況下でも凛と立つ“立てる像”という絵がありました。


    1943年頃の作品では横浜にある工場と橋と運河と水色の空。
    黒く塗り潰された人の描かれた
    前述の“Y市の橋”が印象的です。

    とても渇いた寂しい感じの絵。
    画家がそこにいるようで胸に迫ってきました。

    印象が記憶に残る、良い作品だと思います。



    今年も暮れ。

    時代が変化してゆくなかで現在の在り方を問う壁にぶつかることがあります。


    松本竣介さんの絵もまた在り方や表現を
    模索しながら描かれたものだと思います。


    準備された美術館のスタッフの方々と
    今は亡き画家に感謝を捧げます。  
    タグ :


  • Posted by えだまめ at 06:43Comments(0)

    冬の旅

    2012年12月25日

    週末から帰省を兼ねて旅行に出ることにしました。

    時刻表を眺めて、チケットを買って
    地図帳を見て、天気を調べて。



    きっと車窓は雪景色。

    センチメンタルではない、のんびりとした旅になりそうです。  
    タグ :


  • Posted by えだまめ at 19:35Comments(0)

    ちいさな灯

    2012年12月25日

    今晩は近所の教会に出かけました。


    椅子を4本のロウソクの周りに車座にして
    子供や大人や老人たちが座りました。


    部屋の明かりを消してひとりひとつのロウソクが灯ると
    おおきな一面の影絵のようになりました。


    ひとときの静寂。

    手元の明かりは揺らめいて小さく光っていました。



    やがて祈りに包まれゆっくり時が過ぎました。


    年が暮れてゆく感じ。

    月明かりの川沿いの道を歩いて帰りました。

      
    タグ :ロウソク


  • Posted by えだまめ at 00:10Comments(0)

    冬至

    2012年12月21日

    今日は冬至ですね。

    なんとなく“寒い寒い”が口癖になるこの頃ですが
    久しぶりに先日風邪をひいてしまいました。


    例年のように銭湯へ柚子湯に入りに行くのを楽しみにしていたのですが
    病み上がりの体調を考慮してやむなく断念…。

    代わりにスーパーで高知産のユズを買ってきて
    内風呂の柚子湯に入ることにしました。



    川沿いの凍りついた夜の空気のなか
    自転車をこいで帰宅すると
    さっそく熱めのお湯をためて風呂タイム。


    狭いアパートの浴室はふわふわとした湯気と
    ユズの酸っぱくて美味しそうな匂いで
    一面に充たされました。


    ゆっくりと湯につかりながら指先で柚子をほぐしたり
    のんびりと天井を仰いでいると
    この上なく幸せな気持ちになります。

    安上がりな幸せだなぁ…(笑)。



    まだ、あまり食欲がないので晩御飯は湯豆腐のみ。

    土鍋で温めた豆腐をユズポン酢に七味を少し掛けて頂く。

    とてもおいしい素朴な味。



    風邪をひくと水の味が苦く感じたり
    シンプルな音楽を聴きたくなったり
    いろいろな面で普段とは違う感じがします。

    敏感になったり、鈍感になったり。



    ゆっくり休んで元気にクリスマス~お正月を迎えたいと思います。


    ではでは、風邪をひかないよう暖かくしてお過ごしください!  


  • Posted by えだまめ at 23:10Comments(0)

    ポケットに入れて

    2012年12月10日

    うれしいメールを頂きました。

    差出人は被災地に手紙を届ける活動で知り合った方です。


    えだまめさま  こんにちは!
    お久しぶりです。お元気ですか?

    岩手の〇〇おばあちゃん宛ての手紙、無事お渡ししてきました。

    若い人からこんな手紙がもらえるとは夢にも思わなかったそうで
    嬉しくて何度も読み返していました。

    お孫さんもすごく喜んでいました。


    私も残りの人生頑張って生きるので
    えだまめさんも好きなことをたくさんして
    お仕事を頑張って下さいとのことでした。


    他のおばあちゃん達、町内の人たちが興味を持って集まってきて
    皆がえだまめさんの手紙を読んでました。

    別の地域のおばあちゃんは、自分がその手紙をもらったわけじゃないのに
    玄関先で泣いてました(笑)


    思いやりの言葉やボランティアさんの存在は
    地元の人達にとって心強く元気がもらえることなんだと感じました。


    私も人への思いやりを忘れずに
    出来ることを見つけて頑張ろうと思います。

    えだまめさんも頑張って下さいね!



    なんかこのメールを頂いて、とても温かな気持ちになりました。



    大切に小さな言葉を紡ぐこと。


    ポケットに入れて手にとれるくらいの小さな言葉を
    心の中にある糸で大切に紡いでゆきたい。

    そう思った冬の昼休み。


    どうも、ありがとう。

      
    タグ :ポケット


  • Posted by えだまめ at 22:46Comments(0)

    ポートレイト

    2012年12月09日

    ジョン・レノン・コレクションというCDをよく聴いています。

    よく知られるイマジンなど代表曲が網羅された内容。
    ジャケットにはジョン・レノンが真正面を見据えた写真が使われています。



    思えばこのCDは子供の頃から
    ずっと耳にしているなぁと気がつきます。


    父が仕事休みの日には決まって聴く音楽のレパートリーがあって
    そのなかのひとつでした。


    たどたどしい調子外れの声で
    ジェラス・ガイとかを朗々と口ずさみながら。

    何回も何回も繰り返し聴くのでよく飽きないなぁと思ったり
    ときには苦痛に感じたりしたものです…。


    素の朴訥とした声こそが“味”だなぁと気づくのに四半世紀もかかりましたが。

    父なりの三時の子守唄だったのかなと今にして思います。



    先日電話をもらったときにちょうど聴いていたので伝えたところ
    そのCDは母に隠しタバコが見つかって没収(笑)されたと言っていました…。  


  • Posted by えだまめ at 07:40Comments(0)

    冬のめざめ

    2012年12月05日

    とてもきれいな朝焼け。

    冷たい空気のなか白い息を吐きながら眺めました。



    部屋に入って豚汁をあたためて朝ごはん。

    キャベツの千切り・プチトマト・キムチ・納豆・ご飯。あぁ、おいしい。


    遥かな国のギターの音を聴きながら
    体温が上がってゆくのを感じる。

    窓越しの陽の光に感謝!


    今日も一日、いい日でありますように。  


  • Posted by えだまめ at 07:28Comments(0)

    12月の雨の日

    2012年12月03日

    いきつけのコインランドリーでの話。


    白いコートを着た50代程に見える女性が
    乾燥機の前で困ったように機械を見つめていました。


    よくわからないのよねぇ、と言うので
    ボタンを操作してみたら無事に
    ゴゴゴーと動きはじめました。


    おいてある安物のソファーに腰掛けて洗濯の仕上がりを待っていたら
    彼女と目があってぽつぽつと話を始めました。


    聞いていると近くの洋菓子屋のメニューについての話を皮切りに
    介護の仕事をしていたことや雇いどめにあったこと
    今晩泊まるところがないこと。僕くらいの齢の息子がいることなどを伺いました。


    例えは古いけど幸田シャーミンさんみたいな
    どこか上品な雰囲気のある物腰の柔らかい方で
    彼女の意外な話の展開に僕のほうが戸惑ってばかりでした。


    今晩は24時間のファミレスで夜を明かすつもりだと話していました。


    洗濯が終わるとさっとポーチから自分で調合したというカレーパウダーを取り出しました。

    “身体にいいから試してみてね”と言って…。

    小銭と交換にありがたく頂きました。



    2週間ほど前のこと。

    今になってあらためて思い出します。



    彼女にもっと違う言葉をかけられたら
    缶入りコーンポタージュでも差し入れていたら
    支援のNPOを紹介していたら…。


    彼女の心境を想像し、せめてもっと心を寄せていたらと。



    凍てついた氷雨の空を見上げては
    その日のことを行きつ戻りつ力なく反芻するばかりです。


    一期一会の縁はきっとメッセージ。

    愚かな自分にも何かを伝えている気がします。  


  • Posted by えだまめ at 21:58Comments(0)