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Posted by たまりば運営事務局 at

秩父34~山の声

2014年12月09日

窓から外を眺めるとき。


谷あいに、霜のおりた白菜畑。

線路ぎわの、保線作業する人たちのすがた。


ボックスシートからぼんやりと眺めていました。



石灰の白い山肌が陽射しをうけて、雪みたいに輝いている。


武甲山。

秩父の山の山容。




横瀬駅から、前回あるいた地点まで歩く。


小学校のグラウンドには、たくさんの子どもたちが走り回っていました。



今日は陽射しがぽかぽか。


なかに着ていたジャケットもフリースも脱いで、ザックへ。


秩父の川沿いの段丘をのぼってくだると棚田に出ました。




今日、最初の寺であった、日焼けしてがっしりした50代くらいのおじさん。


とにかく短期間で回りたいと話していました。


もう一組は、にぎやかな60代くらいの仲良しふたりのおばちゃん。


今日はふたりと所々であって、楽しい日になりました。


のんびり歩く珍道中。

葡萄畑や丘のうえで見かけた、笑顔や汗。



ふたたび、ひとりになり、ゆっくりと歩いてゆく。



道すがら、ペンキを塀に塗っていた職人さんと立ち話。

歩きはたいへんだ~、とねぎらってくれました。


小さなひとことに染みる優しさ。



お昼どき。


川ぞいに見つけたベンチで頬ばるおにぎりの味わい。



辿りついた八番札所。山のふもとの寺。


庭のうつくしさに心やすらぐ。


先ほどのふたりと再会したり、ストーブに暖まったり。



坂をおりてゆき、線路にそった道を歩く。


三菱マテリアルのおおきな工場。

ダイナマイトの発破の音と白い煙。


粛々とおこなわれる作業の遠景。


昼の静けさのなかに聞こえてくる不思議なとき。



線路をわたり、今日最後の寺にたたずむ。


前回もよった温泉、武甲の湯へ。


露天風呂、風がつめたくて、内風呂にゆっくりつかる。


靴いれの鍵をなくして、スタッフの人たちに心配をかける。



結局、ポケットのわきに入ってた情けないオチだったけど…。


よかったね~とフロントさんの柔らかな声。安心のひととき。


すっかりあたたまりました。




枯葉の舞うなか、横瀬駅へと歩いてゆく。


横瀬から東飯能へ秩父線のなか、ひと眠り。


町田にむかう横浜線のなかで思い立ち、官邸前へ。


学生主催の特定秘密保護法反対のデモ。


ちょうど東日本大震災のころに青春をすごした若者たちの、声の熱さ。



街角やテレビ・新聞にただよう、白けムードの風に、時に逆らう姿。


参加したことで宿る学び、胸に灯るもの。




静けさも熱さも冷たさも、いろいろと混ざりあう、充実した日になりました。




今晩は、ゆっくり眠ります。


また、続きを歩きたいなと思います。  


  • Posted by えだまめ at 22:21Comments(0)