たまりば

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明星ヶ岳ハイク

2013年12月13日

霜のおりた山道を歩いてゆく。

風がビューと吹いて木という木がざわざわと揺れていました。


宮野下支所のバス停から30分近く歩いて
はじめて一息入れることにしました。


水を飲みパンを食べながら腰掛けていたら
曇り空から陽がさして一本のすすきが揺れて
柔らかな穂が光っていました。

はかなげな光が心の奥に残りました。



前に明神ヶ岳から降りてきた道を、今回は登ってゆきます。


鞍部から右に折れて初めての道へ。

軽いアップダウンの稜線歩き。

笹の間からは強羅や大涌谷が見えました。


やがて青い相模湾が視界にひろがる。

空を映すようなきれいなブルー。

もうそれだけで今回来てよかったと思いました。


石碑ちかくの芝生に腰掛けて昼ごはん。

パンと熱い紅茶のランチを食べていたら
今回はじめて登山者に会いました。


水色の服を着たおじさん。

結局この日はあとひとり茶色い服のお兄さんと
すれ違うだけの静かな山歩きでした。


山を歩いていると日頃の心の塵が見えてきます。

そんな塵を無理にがまんせずに
口から声にだしてみるといつしか
声はリズミカルなマーチへと変わってゆきました。



眼下には足柄平野。

森に浮かぶような宮ノ下や大平台の集落。

ジオラマみたいに走る登山電車。



林道にでてしばらく舗道を歩きます。


また山道に入り歩いてゆくと塔ノ峰へ。

北条氏の出城跡。

いまはすっかり樹林に囲まれています。


山道を下ってゆくにつれて
秋の残りの楓の紅葉が見えてきました。


道ばたにはたくさんのお地蔵さま。

阿弥陀寺は静かな山寺。

皇女和宮のゆかりの地。
あじさいの寺としても有名だと知りました。



石段をおりてゆき塔ノ沢へ着きました。


立ち寄り湯の温泉をさがしていたら
立派な外観の一の湯本館が良さそうで入ることにしました。


有形文化財に指定された建物。
なかも心地よい雰囲気でした。


大浴場のお湯加減はちょうど良い感じ。

ゆっくりつかってくつろげました。



塔ノ沢は小さな駅。

ホームには風の音と早川の流れる音だけが聴こえます。


煉瓦づくりのトンネルから赤い登山電車が見えてきました。


乗り込んで家路へと。


途中の車窓の夕暮れに丹沢山地や富士山のシルエットが見えました。


今日はいい日だな~としみじみ思いながら眺めていました。


タグ :明星ヶ岳


  • Posted by えだまめ at 22:13│Comments(0)
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