たまりば

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仙丈ヶ岳ハイク

2014年09月21日

森のなかを歩いてゆく。


とてもいい匂いがする山道。


やわらかな苔が朽ちた倒木を包みこむように生えている。


肌寒く感じる曇り空、黄色に色づく葉に、明るい気持ちになる。




バスを甲府からのりついで北沢峠に着いたのは昼過ぎ。



初めての南アルプス。


なのに、なぜだか懐かしい気分。



歩いているうちに、あたたかくなってきて、脱いだ服をザックにしまう。


ときおり木の上に座りこんで、ひとやすみ。


ゆっくりと時が流れてゆく。




葉っぱの間からは甲斐駒ヶ岳の姿。


歩いてゆくと水の流れる沢の音。


幾筋のちいさな滝。飛沫がはねる。


手のひらですくって飲むと、冷たくておいしかった!




しばらく歩くと木々の間に、木づくりの馬の背ヒュッテ。



静かなたたずまい。


中には、小屋番が3人。お姉さんが記帳してくれた。


お兄さんは夕食の準備をしながら、口笛でビートルズの曲をふいていた。




ザックをおいて付近を散歩。


帰ってきて、すこしだけ読書。


17時の夕飯は、カレーライスと若芽と玉ねぎの小鉢。


同宿になったご夫婦と話しながら、楽しいひととき。


ふたりで定年後に歩いた道のり。


病気になったり平坦じゃないけど、たしかに歩く睦まじい姿。



小屋番のお姉さんの微笑み。


おだやかな、ランプみたいな明るさ。



カレーを2杯おかわり。テレビの天気予報をみてから、大部屋の布団へ。



たくさん着こんで、まだ寒いけど、就寝。



なぜだかうれしい、山小屋の静かな長い夜。



眠りにふかく入ってゆく。




・・・・・・・・




いつのまにか朝の5時。



朝食は、ご飯、焼き鮭、梅干、たくあん、味噌汁。




山小屋のひととき。


今日の行程など話しながら。


ちょっと名残惜しいけど、靴ひもをしめて出発。




森林限界を越えてゆき、見晴らしがよいところへ。


どこまでも透きとおり広がる水色の空。



仙丈小屋のベンチで景色を見ながらホットコーヒー。おいしかった。



さらにのぼってゆくと、スプーンで削られたような氷河地形。

カールとよばれる圏谷。



山肌を葉が赤く染めていた。



おおきな時のサイクル。



山頂からは、たくさんの山々が見えた。


あらためて位置を頭に描きなおしながら眺めた。



むこうから歩いてくる人と挨拶。


笑顔は咲く花のよう。


目のあたりの感じ、紺色の帽子。


うれしくなる心地。




山道をおりてゆく。



森の匂いがしてきて、やすらぐ気持ち。


大滝頭から、昨日歩いた道をすこし戻る。


より身近に、景色を感じながら。



分岐から、あらたに歩く沢沿いの道へ。



たくさんの花が咲くところ。


雪がすこし残っていた。



鹿が一頭、斜面を歩いていた。



苔に包まれた木々は、朽ちて土へ還ってゆく。


おおきな自然の営みのなか、一歩ずつ歩いてゆく。




やがて林道にでてきた。


そこからしばらく歩き、北沢峠まで戻った。


長衛荘のスープカレー、おいしかった。




バスをのりついでゆく帰り道。



車窓にはコスモス。蕎麦の花。


高遠から伊那まわりで帰宅。



いい山歩きになりました(^^)v。



  • Posted by えだまめ at 22:38│Comments(0)
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