たまりば

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インドノート~ともに

2015年09月21日

こんなに重たかったなんて。


うっすらと涙をうかべて、何を思う?


抱きかかえて、はじめてわかる皺の感じ。



どんな理由で、ここまで来たかな。




遠い目をした瞳にうつる色。


それは遠い故郷の木々のいろ。


ながれてゆく川のいろ。




ここに、ともにいること。


このときを深く胸にきざもう。








いまコルカタにきています。



マザーテレサハウスでボランティアをしていました。


マザーハウスの存在は前から知っていて、東京・山谷のマザーハウスにも行ったことがあります。


ここコルカタにもいつか来たい、と思っていました。



いくつかの施設に分かれていて、僕がいったのは2ヶ所。


ダヤ・ダンという、障害をもつおおきな子どもたちのいるところ。


それと、カリガートという身寄りのない、病を抱えた大人たちのいるところ。



子どもたちの声なき声。


表情で、あぁ痛いのかな、とか、喜んでるのかな、とか思ってみたり。


バランスボールで遊んだり、食事を口にはこぶのが、なかなかうまくいかなくて。


洗濯とベッドメイキングをしたりして。


心の余裕がなくなっていって。



初日がおわったら、全身が筋肉痛。


おまけに熱も出始めて。



でも、同じ宿の韓国のマスさんのくれた薬に助けられて。



翌日は、3人のマッサージを専門とする先生がきて子どもたちをストレッチ。


顔と名前も一致するようになってきました。



子どもたちはどう思うんだろう?


どう思っているかはわからないけど。


忙しいながら、穏やかに時が過ぎてゆく週末の日でした。




翌朝、6時からのミサに参加。


おごそかな雰囲気のなか、讃美歌をきくひととき。


悲しみのなかに深く入ってゆき、洗われてゆくような不思議な感覚。



カリガートにつくと、10年ちかくボランティアしておられる日本人女性にあいさつ。


エプロンをして、洗濯と洗濯物干し。



10時からのミサ。

その間に、まだきっと40くらいの男性が急に体調がわるくなって、医師たちによる点滴。


すこし表情は穏やかに‥。




食事の支度、排泄の手伝い。


うっすらと涙をながす方もいて。


すやすやと眠る方もいて。





マザーテレサハウスのボランティア、うまく出来なかったことのほうが、ずっと多かったけど。


たくさん助けていただきながら、印象深い日々になりました。





あるシスターはおっしゃっていました。



人はなぜ生まれてきたか。


それは愛し、また愛されるため、という。


小さなことこそ、大切。


人はどんな過ちをおかしても、赦されうるもの。


あらたな一歩は、勇気のいることだけど、きっと大丈夫。



いぶかしげで、うたぐり深いこころにも届くようにと。


みんなに向けた、心尽くしのメッセージ。





コルカタは、ダージリンに近いからか、チャイがおいしく、路面電車が走ってるのも気にいっています。



今晩には夜行列車でプリーへ。


海を見に向かいます!


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    Posted by えだまめ at 09:58│Comments(0)インドノート
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