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Posted by たまりば運営事務局 at

はるか出雲~東へ

2013年01月04日

今朝は芋茶粥。

奈良のすっきり澄んだ光の朝。

心地好いジャズがリビングに流れていました。



路地を抜けて三条通りを歩いて興福寺へ。

階段を上がるとお香の匂い。

山並みを眺めながら広い境内をゆく。

五重塔。

阿修羅像の表情。


広い公園に歩いている鹿。

冷たい風。たくさんの観光客と一緒に歩いてゆきました。



つづいて東大寺へ。


南大門の金剛力士像の迫力。

日光菩薩・月光菩薩の静けさ。


大仏殿のスケール感。
大仏のドーンとした存在感。



今日はたくさんの仏像を見て
表情の豊かさに心打たれました。


中学の修学旅行のときの記憶は一切ないのですが
歳を重ねると感じ方が変わってくるものだなぁと思います。


遥か天竺からシルクロードを東へと渡ってきた文化。

長いときを経て今があるんだなと思います。


バスに乗って奈良駅へ。

駅前で柿の葉寿司を購入。


関西本線に乗って伊賀街道の川沿いをゆく。

車内で昼食。
読書に飽きたら、のんびり昼寝。



亀山駅で乗り換え。

隣には男の子とお母さんが座りました。


1歳半のゆうちゃんは電車好きで“でんしぁ”と
興奮して指差していました。

お母さんは昔は18切符で東京から
青森まで行ったことがあると言ってました。


途中でふわふわと雪が降り始め
ゆうちゃんは不思議そうに眺めていました。


名古屋駅でさようなら。

たくさん遊んで楽しい時をありがとう。

抱っこしたときの温もりで
旅が暖かなものになりました。



豊橋駅の構内にある壺屋できしめん。

濃いめのスープにシャキッとしたネギに天かす。

立ち上る湯気。なかなかいけます。あったまりました。



浜松あたりでオレンジ色の夕焼け。

ほんとはウナギの弁当でも食べたかったのですが
高いのしか残ってなかったのでガマン…。


熱海までひたすら読書タイム。


小田原駅からは小田急で鶴川まで。

到着は22時前になりました。


…………………

“はるか出雲”読んで下さりありがとうございました。

移動型のあわただしい鈍行旅…。
街から街へ双六のようでした。

流れてゆく冬の景色を眺めながら読書したり
眠ったり話しかけたり。

そんな日々がとても楽しかったです。


それでは、また!  
タグ :鶴川


  • Posted by えだまめ at 01:06Comments(4)はるか出雲

    はるか出雲~遥か

    2013年01月02日

    今は奈良にいます。

    ウガヤゲストハウスという宿。
    美味しいコーヒーを飲みながら読書。

    くつろいだ時間を過ごしています。



    瀬戸田港から島々を縫って寄港しながら尾道に到着。


    坂を上り下りつ寺めぐり。

    眠る野良猫。
    ペットボトルの風車がくるくる回る軒先。


    千光寺を登ってゆくと海峡の景色。

    行き交う船の航路。
    遥か遠くへ伸びる線路。

    それぞれの思いを乗せてゆくように。



    ロープウェイで一気に下り。
    商店街のアーケードを歩きました。


    銭湯を改築した食堂のハチミツレモン。

    さらに歩いてジュージューと広島風お好み焼き。
    やっぱり旨いのう。



    山陽線に乗ってひたすら東へ。

    播州赤穂あたりで降りだした天気雨。

    年賀状ならぬ年賀メールを何通か書いて文庫本を読むうちに
    いつの間にか雨上がり。
    須磨の車窓。



    やがて大阪に到着。

    未来都市のステーションみたいなエレベータ。
    環状線の車窓からの通天閣はエキゾチック。


    関西本線に乗って奈良へ。

    駅から少し歩くと古めかしい住宅街。
    その中にゲストハウスが見えました。


    ひとまず銭湯に行ってみるものの正月休みで残念…(涙)

    まぁ仕方ないなと思いながら歩いてゆくと商店街へ。

    和食レストランに入り修学旅行で食べるような御膳を頂く。



    宿に戻り、本棚にあった本を眺める。

    座布団に座ってチャイやコーヒーをすすっていると妙に心が落ち着きます。

    同宿の人たちと思い思いの時を過ごす夜更け。

    朝食は芋茶粥とのこと。楽しみです。



    明日には東京へ。

    18切符の鈍行旅を心ゆくまで満喫したいと思います。  
    タグ :奈良


  • Posted by えだまめ at 23:39Comments(0)はるか出雲

    はるか出雲~みかんの島

    2013年01月02日

    明けましておめでとうございます。


    今朝は実家のあたりをぶらぶらと散歩しています。

    柑橘のよくとれる土地で見渡せば山の緑に
    みかんの果実が点々と映ります。


    オレンジ色のアーチ橋が見える海ぞいを歩き
    商店の角からくねくねと坂道を登り
    古い家々の間を抜けると蜜柑畑。

    お寺の下にある廃校になった小学校のグラウンドに佇み
    何年ぶりかのお墓に手をあわせて坂道を下りました。


    いま海の護岸に腰掛けながら
    対岸にある瀬戸田港を眺めています。


    尾道からの船の運航音が
    やがて穏やかな波の音に溶けてゆく。

    さざなみに映る冬の太陽の光。

    久しぶりの景色。



    実家ではのんびりした正月。

    お雑煮やお節を食べたり、お屠蘇に酔ってうたた寝したり
    両親とドライブして92歳になる親戚や盲のおばさんを訪ねたり
    夜に振り子時計のボーンという音で目覚めたり。

    そんな時を懐かしく感じました。



    今日はこれから奈良へと向かいます。


    どうぞ本年もよろしくお願いいたします。  
    タグ :瀬戸田


  • Posted by えだまめ at 08:53Comments(2)はるか出雲

    はるか出雲~みそか

    2012年12月31日

    今は伯備線の車内。

    高梁川に沿って倉敷に向かう旅の途中です。

    “ドアは手でお開けください”のアナウンス。
    ローカル線だなぁと実感しています。



    今朝は出雲市駅から出発。

    旅館のおじさんが握ってくれたおむすびを
    一畑電鉄のストーブのある待合室で頂きました。


    電車に乗った頃には雨は雪へと変わり始めました。

    大社前駅から参道を朝のひっそりとした門前通りを歩いてゆく。


    大きな鳥居をくぐると長い松の並木道。
    雪とあいまって氷のように澄んだ空気。

    さらに進み拝殿をお参りしました。

    神楽殿にあるしめ繩の太さが凄かったです。


    大社を出るとタクシーに乗って日御碕へ。

    風がすさまじくて断崖にぶつかった波が飛沫になって
    吹雪とともに飛んできました。


    鉛色をした海の向こうに日御碕灯台が見えました。


    車を降りると轟く波の音。
    ドライバーさんと灯台の周りを歩きました。

    地の果ての水平線。


    大社への帰り道、このあたりのお雑煮についての話を伺い
    おすすめのぜんざい屋の前で降ろして頂きました。

    焼いた餅の香ばしさと小豆の甘味。
    あったまりました!



    バスに乗って出雲市へ。

    ふたたび電車の旅へ。


    米子の駅蕎麦には感動!
    たぬきそばと鯖寿司のセット。

    境港でとれたサバと北海道の厚い昆布と鳥取米の酢飯のコラボ。
    絶妙な味のハーモニーでした。


    黄色い伯備線に乗りこむと川沿いの車窓。


    晴れてきた青い空。
    風に舞う雪がきらきらと光っていました。

    家々にかかった正月飾りの蜜柑色。

    畑には紺色の野良着をきたおじいさんが
    立ってこちらを眺めていました。


    新見駅で乗り換えると高梁川に沿って南下。

    雪はなくのどかな景色。
    山を挟んだ天気の違いを感じます。


    ボックスシートに足を延ばしてふーっとあくび。

    ゆっくりと流れてゆく深緑色をした川面を眺めていました。

    川の流れのように生きられたらいいなと思いながら。



    倉敷で乗り換えて山陽線へ。

    夕陽は明るいオレンジ色になり沈んでゆき
    大晦日の夜の闇に包まれてゆきます。



    長い長い列車の旅。

    福山を過ぎてだんだんと尾道が近づいてきました。


    坂の街には幾つものライト。
    対岸の造船所の灯り。


    これから船に乗って島の実家で年越しです。



    このブログを読んで下さった皆様。
    一年ありがとうございました。

    良いお年をお迎えください!  
    タグ :尾道


  • Posted by えだまめ at 18:12Comments(0)はるか出雲

    はるか出雲~だんだん

    2012年12月30日

    今は島根県の出雲市に来ています。

    旅館のお風呂に入りさっぱり。
    あとは文庫本でも読むか、テレビを見て寝るだけ。

    久しぶりに浴衣を来てくつろいでいます。



    京都駅を出たのは6:38。

    車窓から見える景色は小雨模様。

    なだらかな丹後の山々に霧がたちこめて
    白い雪を暗く染めていました。


    福知山・豊岡。


    乗り換えをするたびに次の電車の席を
    確保に走るせわしない旅。

    城崎温泉で沢山の人がスーツケースを手に
    降りてゆきました。

    今頃は蟹でも食べ終わって
    部屋でのんびりしているのかな。いいなぁ…(笑)



    このあたりはオレンジと赤の中間みたいな
    国鉄色の気動車が走っています。

    モーターが“ブォーン”と唸り声を上げながら。

    新型車両も結構走っていて
    こちらは“ヴィーン”って感じます。

    どちらの音も一日中聴き続けたので
    今も微かに鼓膜に残響を感じます。



    やがて見えてくる鉛色の海。
    崖の下には集落が見えました。

    映画“砂の器”を想い起こす
    荒れて広がる寒々しい海の景色。

    ペットボトルのお茶をすすりながら眺めました。



    鳥取・米子。


    松江に着いたのは14:20。
    お腹がペコペコなので駅近くの海鮮居酒屋に駆け込みました。

    緑提灯の島根の地元食材の店。

    じゃこ飯・刺身・煮魚・焼き魚・しじみの味噌汁・小鉢の定食。

    海の幸の数々、絶品でした。心からだんだん!


    バスに乗りこみ松江市街へ。
    松江城近くの小泉八雲の旧居を見学。



    松江しんじ湖温泉駅からは一畑電鉄に乗車。

    どこか懐かしい佇まいの車両です。

    年末だからか大学生くらいの地元の若者が主な乗客。
    所々の駅に降りてゆきました。


    途中の駅から出雲大社帰りの人で混みましたが
    程なく電鉄出雲市駅に到着。


    駅前は広々としていて大きなホテルがいくつかありました。


    観光案内所に紹介してもらった蕎麦屋で
    出雲そばを頂くことにしました。

    三段割り子蕎麦と言って
    小さな割り子という器に盛られた蕎麦に
    つゆと薬味を直接入れます。

    ペロッとあっという間に完食しました。



    駅から歩いて10分ほどの旅館に到着。


    あらかじめ予約したときに話した御主人は
    声の印象通りの親切でこざっぱりした方でした。



    明日は念願の出雲大社へ。

    昼からは電車で南下して尾道の実家で年越しです。


    一年の締めくくり。

    良い一日になりますように。  
    タグ :出雲


  • Posted by えだまめ at 21:48Comments(0)はるか出雲

    はるか出雲~日の出湯

    2012年12月29日

    今朝は4時起き。

    鶴川から始発電車に乗って鈍行を乗り継いで
    京都まではるばる来ました。


    中央線の上野原あたりからは一面の雪景色。

    朝焼けに染まる山々がきれいでした。


    塩尻で乗り継ぎ。
    駅そばを食べたり喫茶店でコーヒーとアップルパイ。


    中津川行きの電車ではボストンから来たアメリカ人と相席。
    白馬からのスノーボード帰りとのこと。
    和紙と穴子が好きないいやつでした。



    恵那あたりで曇りがちな空へ。
    立ち並ぶ建物が増えて帰省する人々で混んできました。


    名古屋駅のホームできしめんを頂く。

    去年の冬の旅と同じ麺パターン。
    テープを逆回転してる気分になる。

    どこまでも広がる街の景色。

    がやがやとした営みを感じながら
    なごやだがやと一人でほくそ笑む。

    くだらなくてすみません…(汗)


    大垣から関ヶ原を経て米原へ。

    伊吹山には白い雪。

    夕暮れの田園風景がきれいでほっとしました。


    17時頃に京都駅に到着。

    10分ほど西へ歩いた町家の並ぶ下町の
    一角にあるゲストハウスに宿泊。

    初めて泊まる宿。


    荷物を置いて京都タワー周辺をぶらぶら。
    裏路地から裏路地へ気ままに歩く。


    宿に戻って風呂に向かう支度。

    銭湯の近くにあるお好み焼き屋で
    豚肉・イカのミックス焼きを頂きました。

    地元のトラックのドライバーが4人で飲んでました。


    自家製のキムチとオモニの笑顔。

    すきっ腹に何よりもおいしかったです。



    銭湯の日の出湯は昔ながらの雰囲気。

    ゆっくり暖まるひとときでした。


    80歳ほどの初老のおじさんが鏡のまえで
    丹念に時間をかけて髭を剃っていました。

    タイルは白と水色と薄緑のシンプルな空間。


    お風呂を出ると木造りの高い天井。
    こじんまりときれいな中庭。

    テレビはなくて静かに流れるピアノの曲に心が和みました。


    子供たちや新聞屋さん
    近所のひとたちが入ってきました。


    コーヒー牛乳をごくりと一息。


    あらたに進む力をくれるような
    そんな銭湯でした。


    湯上がりの帰り道で雲の間から
    まるく明るい月が覗きました。


    いい一日だったなぁ。


    それにしても眠いです。

    ドミトリーの布団のなかの文章ですみません。


    明日は山陰線に乗って出雲へ!
    とても楽しみです。

    おやすみなさい、また明日。  
    タグ :京都


  • Posted by えだまめ at 23:08Comments(2)はるか出雲