たまりば

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Posted by たまりば運営事務局 at

小雨の粒

2011年05月31日

こんにちは。

ここ最近はバイトをはじめたり、何人か友達に会ったりの日々でした。


バイトはチラシ配りです。道ゆく人たちに渡すんだけど、結構自分には向いてるかと思うこともある。
時には大きなスクランブル交差点で。時には学生街で。
さまざまなスタイル。キャッチの人の姿。真っ赤な海賊映画のコスプレ(笑)
たくさんの欲望の渦の中。雨の中でチラシを配りつづけたりして。
なんかすごく疲れるけど若返る不思議な感覚。


下北沢でたまたま寄ったダーウィンルームという古本屋。
ここは文化人類学を中心とした品揃えで、とてもツボでした。
店の中には動物の剥製とか鉱物やアンモナイトの化石とか飾ってありました。
ディープで凝縮された空間でした!

学生時代は地理学専攻だったから、とても懐かしい気持ちでそれらを眺めていました。
文化人類学の講義だけはめずらしく眠らずに、インドネシアから調査で帰ってきた教授の
話に聞き入ってました。内容はあらかた忘れてしまいましたが(苦笑)

河岸段丘を調査したり、卒論で海女さんの島で住み込みしたり、バックパッカーで旅行したり
その教授に影響されていたんだなぁと思う次第です。ずいぶんと地味だなぁ(笑)

梅雨時にはなぜだか小学1年生のころの記憶がよみがえります。
窓にあたった雨の粒がすーっと動いてく様をずっと見つめていました。
なんとなくいつもこの時季になると思い出すこと。


これからはアジサイが楽しみです。
そして遠足も楽しみ(笑)。

ささやかな幸せを大切に過ごすことにしよう。


どうぞ風邪などにお気をつけて、お元気で!








  


  • Posted by えだまめ at 17:50Comments(0)

    2011年05月23日

    自宅のアパートに戻ってきました。

    郵便受けをあけたら請求書の束。
    ほっておいてとりあえずコインランドリーで洗濯。
    そのあとシャワーでも浴びんべと思ったらガスが止まってることに気づく。ガビーン(笑)!
    結局今日まで何が悲しくて水浴生活をおくっていました。

    束に混じって一枚の葉書を発見しました。
    昔々カルカッタの空港で出会った電話番号もしらない大親友からでした。
    子どもが産まれたとのこと。彼女は結構な高齢だからすこし気がかりだったけど
    描いてきた似顔絵を見てよけいにうれしくなりました。

    どんな時にも芽吹く命がある。
    どんな時でも季節は巡り巡るだろう。

    暗闇におもえても光がさす時がきっとくる。


    東京に戻ってうまくやってけるかなと思ってた時だったから、何か象徴的な大事件のように思えました。

    旅行荷物を片付けて、散らかった部屋を掃除する(とりかかるまでに時間がかかった)。

    すこしづつ一歩づつ踏み出すだけ。そんな気がしている。
    自然の流れにまかせて、時に立ち止まって、時に飛んでゆくように。
      


  • Posted by えだまめ at 17:54Comments(2)

    四国お遍路日記~帰り道

    2011年05月20日

    今日は本当に暑い日でした。まるで夏のようです。

    いま京都にいます。
    ここしばらくは関西を旅行していました。

    徳島港から和歌山港までフェリーで渡り、電車を乗り継いで高野山で一泊。

    恵光院というお寺で生まれてはじめての宿坊宿泊を体験しました。
    庭のみごとさと精進料理の美味しさに脱帽!胡麻豆腐最高!
    朝はお勤めといって読経して頂いたり護摩焚き(火に経木をくべること)をして頂いたり。
    心地よい充実した時間をすごしました。

    朝食をいただいたあと、金剛峰寺の奥の院へ。
    立派な木立からはとても大きな力を感じました。
    お参りがおわり、お遍路としての一連の流れが完結しました。


    ケーブルカーで下山。
    南海電鉄で大阪のなんばへ移動。
    御堂筋線で梅田へ。
    阪神百貨店のデパ地下で、ちょぼ焼き・明石焼き・お好み焼き・ミックスジュースを頂く。
    阪急京都線で京都の烏丸へ、そこから市営地下鉄で京都駅へ。
    なんか路線名ばっかりですみません。完全に自己満足(苦笑)ですね。
    関西の私鉄はそれぞれにカラーがあり、乗っていて本当に楽しかったです。


    京都では東寺近くのゲストハウスに宿泊していました。
    東寺の近くは下町らしい風情がありました。
    銭湯の雰囲気。バイク屋さんの雰囲気。餃子屋さんの雰囲気。

    京都滞在中はひたすらベタな名所(笑)ばかり巡ってました。
    修学旅行生か外国人観光客ばりにせわしなく、自分にもこんな行動力があったんだと驚きです。

    昨日は、京阪電車で出町柳へ、そっから叡山電鉄で鞍馬や貴船神社を観光しました。
    新緑がとてもきれいでした。川の水のひんやりとした空気が心地よかったです。

    三十三間堂ではこれでもかってほどの仏像!
    なんだかいつか夢の中にあらわれてきそうなほどのインパクト。


    今日は京都観光の最安便利アイテムである市バスの1DAYチケットを購入しました。

    京都駅からバス移動。哲学の道を歩いて銀閣寺へ。
    銀閣寺の雰囲気はとてもよかったです。
    そっから金閣寺・竜安寺石庭・仁和寺・嵐山渡月橋・鈴虫寺。
    行きたかったところにはほとんど行けましたが、あわただしかったです。
    でも、それはそれでおなかいっぱい満足な一日でした!
    消化不良には目をつぶって、やりきった感を思いきり感じようと思います。

    そして今は京都駅近くのインターネットカフェの中にいます。
    これから夜行バスに乗り、翌朝には新宿の雑踏にまぎれているはずです。


    お遍路の途中で出会ったある人が言っていました。
    四国遍路を歩きおわったときから、日常の遍路がはじまる。
    非日常から日常に帰っても、やっぱり歩き続けているんだよ、と。

    お遍路で感じた色や匂い、出会った人の優しさや温かさ。
    それを大切なものとして心に残してゆきたいです。
    そしてまた歩いてゆこうと思っています。


    **************************************


    いままで四国お遍路日記を読んでくださった皆さま、あらためてありがとうございました。
    出てくる話題といえば、銭湯か乗り物か郷土料理ばかり(笑)
    退屈されていた読者のかたも、さぞかし多かったことでしょう。
    もうすこしお遍路そのもの掘り下げられたらよかったかなと思ったり
    逆に、野宿で公園の滑り台で寝てたら犬の群れにかこまれた話をいれたらよかったかなと思ったり。
    旅の体験を書くこと自体の気恥ずかしさも結構ありました。
    文章も寄せあつめのようなぎこちなさが満載ですし。

    でも、読み返してみて「あのときはこうだったな~」と感じられて楽しいです。
    たいてい日記は続かないのですが、あたたかなコメントを頂いたおかげで続けることができました。
    ありがとうございました。

    新緑の季節、皆様がそれぞれの日々をお元気に過ごされるよう、心よりお祈りしています。

                                 えだまめ














      


  • Posted by えだまめ at 22:04Comments(0)四国遍路

    四国お遍路日記~一巡

    2011年05月16日

    お遍路もついに88ヶ寺を歩きおえました。
    いまふたたび、遍路のスタート地点の徳島に来ています。
    ここは徳島駅前のビジネスホテル、3月に来たときと同じ宿にいます。

    四国での全行程を歩きおえて、すごく充たされた心地よい気分です。


    ここ最近は晴れていて歩きやすい天気でした。

    香川の志度寺近くでは観光温泉という大正時代から続いているという銭湯に入りました。
    外国製のタイル張りにステンドグラス、底のふかい浴槽。エキゾチック感を満喫しまくりでした。

    お風呂近くのお宅に泊めていただくことになり、小6の男の子のキャッチボールを見たり
    中1の女の子のバスケ部話をきいたり、小5の女の子と腕相撲をしたり
    みんなでトランプをしたり、罰ゲームをしたり。
    懐かしい遊びに笑いころげました!
    いつまでも続くような幸せな時間。


    翌日は88番札所の大窪寺に到着。
    山の新緑の空気を思いきり深呼吸。
    やっと歩きおえたんだと開放感にひたりました。
    ちょっとなかなかこの気持ちを言葉には出来ないです。

    そこからまた歩いて徳島にある1番札所まで戻りました。
    これで、お遍路としては四国一周となりました。
    戻ってこれたことの安らぎ感。なんか浜に回帰するウミガメみたいです。
    大きくてゆったりとしたリズムを感じています。
    季節の移り変わりのような、一日の流れのような、月の満ち欠けのような
    やがて帰れる場所に戻れたような感動があります。


    徳島では眉山ロープウェイに乗ったり、阿波踊りを見学したり踊ったり(笑)
    明日は高野山に移動、それから京都を経由して東京に向かう旅です。

    次は最後のお遍路日記になります。
    それでは、また!



      


  • Posted by えだまめ at 19:34Comments(2)四国遍路

    四国お遍路日記~うどん食べたい

    2011年05月11日

    お遍路もとうとう4ヶ国目の香川までやってきました!
    そして今は高松にいます。中心街にあるインターネットカフェが今夜の宿です。

    香川といえば讃岐うどん。
    四国の郷土料理にはまってる身としては飛びつかないワケがなく(笑)
    香川に入った瞬間にうどん屋さん行脚がスタートしました。
    1軒目のお店で麺のコシの強さにノックアウト。うまい!
    ショウガのおろし金が置いてあって、セルフなシステムなのもカルチャーショック。

    本屋でうどんガイドブックを購入し、うどん遍路の気持ちが高まる。

    金毘羅山の参道にあるうどん学校で、うどん打ちの修行もしてまいりました(笑)
    ひろし先生とまっちゃん先生という絶妙の夫婦漫才コンビみたいな講師に習い、最高でした!
    生地をこねて、包丁で切って、茹でて、釜揚げうどんにして頂きました。
    おいしいうどんの作り方。それは何回も"うどんが好き"と魔法みたいに唱えること。
    音楽にあわせてリズミカルにステップを踏んでうどんを足でこねる。
    楽しみながら創作することの喜びを学びました。

    うどんの白。
    温かくても冷たくてもおいしい。
    カレーうどんに焼きうどんにサラダうどん。
    「そばやラーメンなどの色物とは違うのよ、食べ飽きることがないのよ~」とまっちゃん先生は誇らしげ。
    うどんも蕎麦もラーメンも麺類はどれも好きですが。
    でも白い飯みたいに、どこか何にでも馴染んでしまうような懐っこい食材なんだろうなと思いました。

    うどん打ち修行の後は、食べ歩きにさらに熱がこもり、今日は5杯食べました。
    お店によってシステムが違って、麺だけを渡されて自分で茹でたり
    大根を好きなだけ自分でおろしたり、様々です。
    それぞれのお店に個性があるというか、お店が生きている感じがします。


    あと、今日は高松港からフェリーに乗って直島まで渡りました。
    直島はアートによる島興しで知られていて、島に接岸するとさっそく
    草間弥生さんのオブジェに出迎えられました。
    古民家を改築してアート作品や食堂になっていて、楽しめました。

    特に印象に残ったのは「南寺」という作品。
    建物のなかに入ると真っ暗で何にも見えないんです。暗黒の闇。
    でもそのうちに目が慣れてきて瞳孔が開きだす。
    そうしたら壁面にあるスクリーンが見えてくる。ただそれだけ。
    明るさや暗さについて、灯りについて、感じたり考えたり。

    あと「直島銭湯 I ラブ湯」これも印象的な銭湯でした。
    口では説明が難しいのですが、ひたすらモダンでした。
    男湯と女湯の真ん中に大きな象のオブジェ。

    なんか直島では、心も身体も静かに落ち着いてきた感じです。


    ここ数日は雨模様だったこともあり、道草してました。
    灰色の曇り空を眺めながら、遍路がおわるときの心境を考えています。
    どんなだろうなぁ?ちょっと(だいぶ)楽しみです。


    遍路も本当にあと少し、1日1日をうどんのようにつるっと噛みしめて
    最後まで楽しみながら踏みしめて歩こうと思います。
    おやすみなさい。お元気で。









      


  • Posted by えだまめ at 22:19Comments(2)四国遍路

    四国お遍路日記~シュラフ

    2011年05月04日

    愛媛もいよいよあとわずか、新居浜市にやってきました。

    松山からは海沿いの国道を歩いたり、実家に寄ったり
    石鎚山に登ったり、なんだかすごくいろいろな起伏を歩いてきました。

    5月に入って、だんだんとあたたかくなりました。
    歩いていると暑いくらいの日もあって、季節が変わってきてんだなぁと実感しています。

    まず、野宿が格段にしやすくなりました。寒さで眠りづらい日がへって
    結構平気で朝まで熟睡できたりもして、木々の匂いや水の轟音の中で
    眠ることの気持ちよさも感じるようになってきました。
    自然の中に身をおくことで、細胞が生き生きとよみがえってくるような感じがします。

    横峰寺から石鎚山へ向かうルートで道に迷ってしまいました。
    ゴツゴツした岩場でこけて、手のひらから血が出てきて、冷たい水と
    苔や土にまみれながら、地図を真剣に見てルートを考えて。
    無事に登山道に戻れたときのなんとも言えない安堵感。
    ありがとうありがとうと何度も口に出しました。たくさんのお地蔵さま。
    道に迷うことになった自分の判断の甘さを思い知ることにもなるのですが。

    ふもとの民宿に泊まって、翌朝に石鎚山の頂を目指して歩き出しました。
    山頂付近には雪が白く残っていて、とてもきれいでした。
    元来は高所恐怖症なので、鎖場はとても苦手なのですが、思い出作りに
    一区間だけよじ登って満足。とてもコワかったです。

    色々あっただけに、山頂にたどり着いたときの達成感といったらありませんでした。
    遠くの山々まで見渡せる空の青さ。吹きつける風の強さ。
    山頂小屋でいただいた飴湯の甘い味。

    ロープウェイで下山。
    新緑の鮮やかな若葉の色がきれいでした。

    登山口のバス停では、徳島と高知で何回かあったお遍路仲間に再会することができました。
    お遍路をしていると、不思議なもので出会ったりまた離れたり出会ったり。
    そんな人がいるんです。バス停に座ってた尼僧さんもそんな方で、いつも再会するたびに
    巡りあわせのありがたさを感じます。バスの窓から眺めた川の水の澄んだ色あい。
    ローカル駅のホームで待ちぼうけ。

    お互いの遍路でのきつかったことや楽しかったこと、悲喜こもごも
    震災のことなんかを話したりしながら、ゆっくりと遍路道を歩きました。

    遍路道ではときにお遍路のひとや地元の方と人生の断面を触れあうこともあります。
    それは時にとても生々しい痛みだったりもして。
    お互いに話を聞いてもらいながら歩くことができるのも、お遍路の良さだと思います。


    昨昨晩・昨晩と泊まった善根宿もとても印象的なところでした。
    87歳のおばあちゃんがひとりで切り盛りしていて、お遍路を歩きおえた人が
    宿り木のように戻ってくるところでした。そこで大阪から来ている
    探検部をされてたお兄ちゃんの遍路話をきいて、大いに刺激を受けました。

    まだまだお遍路は続くんだなぁと思っています。
    さあこれから香川、讃岐うどんをたらふく堪能してきたいです!
    新緑の季節、どうぞお元気でお過ごしください。










      


  • Posted by えだまめ at 11:17Comments(2)四国遍路