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金時山ハイク

2011年11月05日

こんばんは。

東京は薄曇の日、いかがお過ごしでしょうか。


今日は電車に乗って、箱根の金時山に出かけました。
小田急線で鶴川から新松田まで一本。車窓から見えるススキに秋を感じました。


新松田から登山口の地蔵堂まではバスの旅。
道すがらの足柄の山里で菊祭りがあって、30人ばかりいた乗客の大半は降りてゆきました。
残されたのは3人。なんか拍子抜けだけど、妙に風通しのよい気分(笑)。


地蔵堂からの緩やかな登り道。
廃れた雰囲気の集落を歩く。金太郎の生家跡の石畳。
おばあちゃん達が7人ほどで野菜の収穫。なんかほっとする。
きっと若い娘のころから顔をあわせてるんだろうなぁ。
今となってはなかなか見られない光景。目に焼き付ける。


しばらく行くと夕日の滝に到着。
滝壺を見るといつも興奮してしまう。
轟音のゴーッという音に耳を奪われる。

同い年くらいの男が三脚を立てて慎重にカメラをセットしていました。
獲物を射るような真剣な眼差し。とても崇高に見える立ち姿でした。


歩いてゆくと少しずつ雲が晴れてゆきました。
すこし諦めかけてもいただけに嬉しく感じます。

見晴らしからは富士山の大きな姿。
ふもとの富士吉田も御殿場も見渡せます。
小学生の女の子ふたりの親子連れと“晴れましたねぇ”と喜びを分かち合う。


標高があがるにつれて紅葉は鮮やかさをましてゆきます。
生命の熱を放つようなオレンジに赤に黄色。
汗をかきながら踏みしめる朽ちた葉の感触が心地よく。

来てよかったなぁと思いました。
一歩一歩を確かめながら、来た道を振りかえり、山頂を目指す。


梯子もロープも難度はなく、なんてことなく。
途中でおじいさんが落とした落石だけはホラーでしたが。
気を付けなくては、命にかかわるから、お互いに。


山頂に正午に到着!
あろうことかてっぺんに行く前に“金時娘の茶屋”に入る。
ここの味噌汁、本当に最高なんです。なめこの大きさ。野生な感じ。
梅干しおにぎりと一緒にいただく。ふーっ、元気を回復。


古ぼけた(←失礼、歴史ある)茶屋の中にはたくさんの写真。
芸能人の類も多くて、長嶋茂雄・アントニオ猪木・新田次郎なんかも。

この3人がトリオを組んだらとちょっと空想。
無邪気な長嶋さんを猪木さんの闘魂と新田さんの知性がつっこむ。
なんかいいかも不思議な3人組と思ったりして…(笑)。

新田次郎の本は大河になった“武田信玄”以外は読んだことないから読んでみよう。
“剱岳~点の記”を観たことがあり、誰かに新田次郎を薦めて頂いたこともあるんです。


帰りの電車では中原中也の詩集を初めて読みました。
いままでオレが書いてたのは何だったんだろうとヘコむ瞬間。
でもめちゃくちゃいいです。“在りし日の歌”の深い美しさ。
出会えて良かったと思いました。

もっと深く感じる心を持てたなら。

読書の秋は続く…。



お店を出るといよいよ山頂へ。


富士山の雄姿。連なる外輪山。眼下の芦ノ湖。遠くに見える海。大きな空。

人の混雑のなかでも、ひとり感動、幸せな時間。


帰り道、ひさしぶりの山歩きで結構疲れました。
笑い始めの足を感じながら。今夜はぐっすり眠れそうだなと思いながら。


そのほかにもダイドーの自販機で当たったり、リトル・マーメイドのパンのうまさに驚いたり
小ネタはたくさんあるのですが、ここまでということで。



最後に晩秋の俳句。

歩いたら 辿りついたよ 金のとき      


駄句失礼しましたっ(苦笑)。お元気で!

  


  • Posted by えだまめ at 18:38Comments(4)