たまりば

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Posted by たまりば運営事務局 at

つくし

2012年04月10日

なぜか最近、つくしが気になります。

アパートの隣には平屋の家があって
その側溝の脇に生えている土筆を見つけました。

去年はお遍路をしていたし、おととしは5月まで横浜にいたので
ここの土筆を見るのは初めてです。


なぜだか土筆を見ると思い出すのは兄のこと。
なぜだろうとずっと気になっていました。


小1の僕と小3の兄、父と母は
岡山市の現在でいう南区に住んでいました。


家は新興住宅地の一軒家でした。
裏の塀を伝って兄弟でよく探検に出かけました。

2軒隣りの家にはよく吠える犬がいて
ススキを垂らしたりしてちょっかいを出してました。

たまに後ろから押されて慌てふためいたり…。


ドブ川をずんずん進んでザリガニ釣りをしたり
カエルの卵に見とれたり、つまづいて擦り傷をつくったり。

虫のことは大して好きではなかったと思うけど
思い出すのはヒーローよりボールより生き物や景色のこと。


幼い頃は同学年の子達になぜかあまり馴染まず
よく兄やその友人について遊ぶ子供でした。

兄の遠足の芋掘りに自分も連れてってくれと
泣いてせがむくらいの兄ちゃんっ子だったのだ、実は。

陽に灼けて快活で友人の多い兄を
どこかで憧れて追いかけていたんだと思います。

部屋の中でカーペットの模様をなぞったり
木のクルマのおもちゃをころころと転がしたり
遠くから聴こえる踏切の音に耳を凝らす
自分と対比させながら。


家の前には結構広い空き地があって
そこにたしか土筆が生えていたような気がするんです。

色々な記憶とないまぜになっていて
本当にそれが土筆だったとは言い切れないのですが…。


今でもたまに兄からメールをもらう時があって
“仕事はどうだい”とか“今年の夏は暑すぎる”とか。

おととしは鶴川に遊びに来てくれて
駅前のCoCo壱で汗をかきながらカレーを食べたり。


自分からはめったに兄に連絡をとらないから
今度はこっちからメールでも出してみようかなと
側溝に生えている土筆を見ながら思ったりもします。


最後は春の一句。

自作ではありませんが…(笑)


くれないの 梅ちるなべに 故郷(ふるさと)に

つくしつみにし 春し思ほゆ

正岡子規


やや時季遅れでしたm(__)m。  
タグ :探検隊


  • Posted by えだまめ at 23:11Comments(0)