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今、声を
2013年11月30日
昨晩はとても寒い夜。
たくさん着込んで、屋台のカレーパンで腹ごしらえをして
国会前のデモに参加してきました。
途中参加でしたが、反原発のデモでは
福島県の浪江町からいらした女性の声。
政府には被災地の痛みが本当に届いてるのかとおっしゃっていました。
まだ何も終わってはいないこと。
聞きながら、なんだか胸がいっぱいになってきました。
信号を渡って歩く国会前の銀杏並木。
反特定秘密保護法案のデモは
ちょうど今まさに審議中ということもあり熱がこもっていました。
強行に裁決されていくことに対するいきどおり。
それに対してひとりの個人が出来ることは投票だけではない。
今、声をあげないととあらためて思いました。
本当にたくさんの老若男女の参加者。
女子大生からパンクロッカーから車椅子の人からNPOの代表から歌手から。
そこいら中のありふれた生活を暮らす僕ら。
だみ声を。しゃがれた声を。ピチピチした声を。
ぼそぼそした声を。野ぶとい声を。澄んだ声を。
今、しっかりと反対の声をあげないとあぶないと何度も思いながら。
地下鉄に乗りこみしばらく眠って、駅前でカレーを食べて
見上げた夜空には冬のオリオン座。
たくさんの声の熱を感じながら歩いてゆく帰り道でした。
たくさん着込んで、屋台のカレーパンで腹ごしらえをして
国会前のデモに参加してきました。
途中参加でしたが、反原発のデモでは
福島県の浪江町からいらした女性の声。
政府には被災地の痛みが本当に届いてるのかとおっしゃっていました。
まだ何も終わってはいないこと。
聞きながら、なんだか胸がいっぱいになってきました。
信号を渡って歩く国会前の銀杏並木。
反特定秘密保護法案のデモは
ちょうど今まさに審議中ということもあり熱がこもっていました。
強行に裁決されていくことに対するいきどおり。
それに対してひとりの個人が出来ることは投票だけではない。
今、声をあげないととあらためて思いました。
本当にたくさんの老若男女の参加者。
女子大生からパンクロッカーから車椅子の人からNPOの代表から歌手から。
そこいら中のありふれた生活を暮らす僕ら。
だみ声を。しゃがれた声を。ピチピチした声を。
ぼそぼそした声を。野ぶとい声を。澄んだ声を。
今、しっかりと反対の声をあげないとあぶないと何度も思いながら。
地下鉄に乗りこみしばらく眠って、駅前でカレーを食べて
見上げた夜空には冬のオリオン座。
たくさんの声の熱を感じながら歩いてゆく帰り道でした。
タグ :声
Posted by えだまめ at
05:59
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楓
2013年11月28日
つむじ風が枯葉を舞い散らせる夜。
窓をたたく風の音で眠れなくなった。
ひらひらと、どこへゆく。
涙が青い枕に滲んでゆく。
朝になるとカーテンの隙間から陽がさした。
このまま一日中眠りたいところだけど
パンとコーヒーの簡単な朝食をとり洗濯をすませて出かけた。
電車とバスを乗りついでゆく。
車窓から紅葉の山々が見えてきた。
バス停を降りてしばらく歩く。
畑からはひび割れたラジオの声。
民家には季節はずれの風鈴が提げられていた。
びっこをひいた人とすれ違ったきりの静かな舗道。
竹林を抜けてゆく。
蔵のある家からは何かを燃やしている煙の匂い。
やがて川の流れのある場所へ。
林のしたには地蔵さまが佇んでいる。手をあわせる。
広沢寺温泉の玉翠楼という旅館につくと
若女将が出迎えてくれた。
柔らかな笑顔にほっと安心する。
池のある庭を通って風呂の棟へ。
服を脱いで露天の岩風呂へと。
入社したばかりの若者ふたりが一年で100万貯めるにはと話している。
かたわらで、定年間近の銀行員ふうのおじさんが無言で目をつむっていた。
身体を洗って湯舟につかると温かいぬる目のお湯に心地がよくなった。
手も足も伸ばしながら。
ひとひらの楓が湯に浮かんでいた。
昨晩のつむじ風に舞ったのかな。
なんだか身近な気分になりながら葉を眺めていた。
お風呂から上がるとソファーにしばらくくつろいでから外に出た。
山間部の早い夕暮れどき。
川のながれる音を聴きながら歩くと落ち着いてくる。
土と草の匂いがした。
バス停にもどるとバスは行ったばかりで30分待ち。
ベンチに座りながら日が暮れるのを眺めていた。
あわいオレンジにブルーが溶けあってだんだんと濃くなってゆく。
ひとつの星が光っている。
駆けぬけるダンプの音。ベンチの隣にいる黒いコートを着た女の人。
やがてバスのライトが見えてきた。
また乗りついでアパートまで戻ってきた。
いい一日だった。
笑ったり泣いたり、エモーショナルな日。
民生さんの歌詞にも笑う人には笑っといてもらおうとある。
なんだか元気をもらえた。
今晩は豚汁をつくろう。
おかずはじゃこ天とポテトサラダ。
たくさん食べて、明日をむかえよう。
窓をたたく風の音で眠れなくなった。
ひらひらと、どこへゆく。
涙が青い枕に滲んでゆく。
朝になるとカーテンの隙間から陽がさした。
このまま一日中眠りたいところだけど
パンとコーヒーの簡単な朝食をとり洗濯をすませて出かけた。
電車とバスを乗りついでゆく。
車窓から紅葉の山々が見えてきた。
バス停を降りてしばらく歩く。
畑からはひび割れたラジオの声。
民家には季節はずれの風鈴が提げられていた。
びっこをひいた人とすれ違ったきりの静かな舗道。
竹林を抜けてゆく。
蔵のある家からは何かを燃やしている煙の匂い。
やがて川の流れのある場所へ。
林のしたには地蔵さまが佇んでいる。手をあわせる。
広沢寺温泉の玉翠楼という旅館につくと
若女将が出迎えてくれた。
柔らかな笑顔にほっと安心する。
池のある庭を通って風呂の棟へ。
服を脱いで露天の岩風呂へと。
入社したばかりの若者ふたりが一年で100万貯めるにはと話している。
かたわらで、定年間近の銀行員ふうのおじさんが無言で目をつむっていた。
身体を洗って湯舟につかると温かいぬる目のお湯に心地がよくなった。
手も足も伸ばしながら。
ひとひらの楓が湯に浮かんでいた。
昨晩のつむじ風に舞ったのかな。
なんだか身近な気分になりながら葉を眺めていた。
お風呂から上がるとソファーにしばらくくつろいでから外に出た。
山間部の早い夕暮れどき。
川のながれる音を聴きながら歩くと落ち着いてくる。
土と草の匂いがした。
バス停にもどるとバスは行ったばかりで30分待ち。
ベンチに座りながら日が暮れるのを眺めていた。
あわいオレンジにブルーが溶けあってだんだんと濃くなってゆく。
ひとつの星が光っている。
駆けぬけるダンプの音。ベンチの隣にいる黒いコートを着た女の人。
やがてバスのライトが見えてきた。
また乗りついでアパートまで戻ってきた。
いい一日だった。
笑ったり泣いたり、エモーショナルな日。
民生さんの歌詞にも笑う人には笑っといてもらおうとある。
なんだか元気をもらえた。
今晩は豚汁をつくろう。
おかずはじゃこ天とポテトサラダ。
たくさん食べて、明日をむかえよう。
Posted by えだまめ at
21:02
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はたらく豆
2013年11月26日
先週あたりから仕事のコツをつかんだ気がする。
ひとつふたつのコツをつかむことで
視野がひろがって、気持ちにゆとりが出来た。
出来たゆとりを使って、ミスをしないように意識を高める。
できれば、もっと周囲に気を配れるようになれば
さらに働きやすくなるかなぁと思う。
豆を手にとった人が喜んでくれたらうれしい。
小さく地味なほそぼそとした働きかも知れないけど
たしかな一日の実感につながっている。
今ここにあることに感謝しよう。
連綿とつづく日々や人達に思いを馳せながら。
ひとつふたつのコツをつかむことで
視野がひろがって、気持ちにゆとりが出来た。
出来たゆとりを使って、ミスをしないように意識を高める。
できれば、もっと周囲に気を配れるようになれば
さらに働きやすくなるかなぁと思う。
豆を手にとった人が喜んでくれたらうれしい。
小さく地味なほそぼそとした働きかも知れないけど
たしかな一日の実感につながっている。
今ここにあることに感謝しよう。
連綿とつづく日々や人達に思いを馳せながら。
タグ :豆
Posted by えだまめ at
21:06
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キムチ鍋
2013年11月25日
風のつよく吹きすさぶ夜。
キムチ鍋を食べようとスーパーで買い物して帰りました。
アパートに着いたらさっそく準備。
1.豚バラ肉とキムチを胡麻油で炒めます。
(豚キムチをつまみ食い。胡麻油がナイス!)
2.白菜とエノキと豆腐とネギを切ります。
(豆腐のつまみ食いもおいしい。豆そのものの味を思いうかべながら。)
3.キムチ鍋の市販スープ(モランボンでした)を土鍋にいれて
具材をぐつぐつと煮込みます。
やること以上の簡単な鍋。
あったまって、おいしくて、お腹いっぱいになりました。
ぽっかぽかのキムチ鍋。
しめはウドンにしました。
あ~満足~。
水炊きと常夜鍋以外の鍋をひさしぶりに食べた気がする。
これからあらたなレパートリーを開拓しよう。
少しの工夫でも、楽しくなる土鍋生活!
次は何を作ろうか…。
キムチ鍋を食べようとスーパーで買い物して帰りました。
アパートに着いたらさっそく準備。
1.豚バラ肉とキムチを胡麻油で炒めます。
(豚キムチをつまみ食い。胡麻油がナイス!)
2.白菜とエノキと豆腐とネギを切ります。
(豆腐のつまみ食いもおいしい。豆そのものの味を思いうかべながら。)
3.キムチ鍋の市販スープ(モランボンでした)を土鍋にいれて
具材をぐつぐつと煮込みます。
やること以上の簡単な鍋。
あったまって、おいしくて、お腹いっぱいになりました。
ぽっかぽかのキムチ鍋。
しめはウドンにしました。
あ~満足~。
水炊きと常夜鍋以外の鍋をひさしぶりに食べた気がする。
これからあらたなレパートリーを開拓しよう。
少しの工夫でも、楽しくなる土鍋生活!
次は何を作ろうか…。
タグ :キムチ鍋
Posted by えだまめ at
20:09
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野津田ハイク
2013年11月24日
よく晴れた土曜の昼さがり。
駅からバスに乗って近所の里山まで出かけることにしました。
目の前の席には臙脂色のコートを着た女の子。
耳元の桜色のピアス。
揺られながら旅は続く。
車窓から眺める紅葉の景色。
岩子山のバス停を降りるとすぐの千手院にお参り。
山を背にした立派なお寺。
行基によって開創されたとのこと。
歩きはじめたらすぐにお腹がすきはじめた。
柿畑の角を曲がると栗林。
住宅街の道をくねくねと行く。
やがて綾部原の畑地へ。
多摩丘陵の台地の上から見わたす紅葉の景色。
広々とした空。
ほうれん草や葱の畑。
実習なのか若者も腰をかがめて
どこかうれしそうな声をあげながら作業していた。
やがて公園道路に到着。
まっすぐゆくとグラウンドではユニホームを着た
中学生くらいの男の子たちがサッカーをしていた。
上の原広場という広い芝生で昼ごはん。
梅干しおにぎりとみかんとバナナと紅茶。うまい!
女の子とお父さんが球あそび。
ころころと行き交うボールを見ながら
なんかいいなぁと思うとき。
丘をのぼってゆくとススキが一面に生えている場所。
穂が穏やかな波みたいに光っていた。
まるで天国にいるような気がした。
疎林を歩いてゆくと農村伝道神学校の前へ。
煉瓦の建物やモダンなつくりが印象的なホール。
ひと気のない土曜日、しんと静まりかえっていた。
ゆっくりと坂道をくだってゆく。
見上げると木漏れ日が差している緑地の桜。
繊細でいながら力づよい枝ぶり。
通りに出ると三体仏の地蔵さま。手をあわせるひととき。
里道をのぼり抜けてゆく竹林。
民家の脇を通りぬけてゆく。
なんだか懐かしい感じ。はじめて歩くところなのに不思議な感覚。
水田のある自然。
白山谷戸の畦道を歩いてゆく。
尾根道に出てしばらくの山歩き。
夕暮れはじめた空にひこうき雲が一筋見えた。
通りにふたたび出て並木のバス停まで歩き。
偶然、ビートルマニアの隠れ家と看板にある喫茶店を発見。
入ったらギターやベースを持ったひとたちが
馴染みのフレーズを奏でていた。
壁にはいっぱいビートルズの写真。
コーヒーとチーズケーキを頂きながら
充実のときを過ごしました。
帰りはバスで鶴川駅まで。
身近な場所にたくさんの発見がある一日でした。
駅からバスに乗って近所の里山まで出かけることにしました。
目の前の席には臙脂色のコートを着た女の子。
耳元の桜色のピアス。
揺られながら旅は続く。
車窓から眺める紅葉の景色。
岩子山のバス停を降りるとすぐの千手院にお参り。
山を背にした立派なお寺。
行基によって開創されたとのこと。
歩きはじめたらすぐにお腹がすきはじめた。
柿畑の角を曲がると栗林。
住宅街の道をくねくねと行く。
やがて綾部原の畑地へ。
多摩丘陵の台地の上から見わたす紅葉の景色。
広々とした空。
ほうれん草や葱の畑。
実習なのか若者も腰をかがめて
どこかうれしそうな声をあげながら作業していた。
やがて公園道路に到着。
まっすぐゆくとグラウンドではユニホームを着た
中学生くらいの男の子たちがサッカーをしていた。
上の原広場という広い芝生で昼ごはん。
梅干しおにぎりとみかんとバナナと紅茶。うまい!
女の子とお父さんが球あそび。
ころころと行き交うボールを見ながら
なんかいいなぁと思うとき。
丘をのぼってゆくとススキが一面に生えている場所。
穂が穏やかな波みたいに光っていた。
まるで天国にいるような気がした。
疎林を歩いてゆくと農村伝道神学校の前へ。
煉瓦の建物やモダンなつくりが印象的なホール。
ひと気のない土曜日、しんと静まりかえっていた。
ゆっくりと坂道をくだってゆく。
見上げると木漏れ日が差している緑地の桜。
繊細でいながら力づよい枝ぶり。
通りに出ると三体仏の地蔵さま。手をあわせるひととき。
里道をのぼり抜けてゆく竹林。
民家の脇を通りぬけてゆく。
なんだか懐かしい感じ。はじめて歩くところなのに不思議な感覚。
水田のある自然。
白山谷戸の畦道を歩いてゆく。
尾根道に出てしばらくの山歩き。
夕暮れはじめた空にひこうき雲が一筋見えた。
通りにふたたび出て並木のバス停まで歩き。
偶然、ビートルマニアの隠れ家と看板にある喫茶店を発見。
入ったらギターやベースを持ったひとたちが
馴染みのフレーズを奏でていた。
壁にはいっぱいビートルズの写真。
コーヒーとチーズケーキを頂きながら
充実のときを過ごしました。
帰りはバスで鶴川駅まで。
身近な場所にたくさんの発見がある一日でした。
Posted by えだまめ at
22:13
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近所の木
2013年11月22日
夏休み。
虫とり網をもった子供らが駆け回っていた。
蝉の鳴き声が永遠に終わらないように。
入道雲は高くそびえたっていた。
9月になって隣の古い建物の取り壊しが始まった。
老朽化していたからこれも時代の流れかなと眺めていた。
ブルドーザの音が止むと空き地になって
茶色い地面が顔を出した。
陽に焼けたガードマンが根元で
弁当を食べてから昼寝をしはじめた。
木漏れ日もちょっとは役に立つのかなと思ったりしながら。
夏から秋へ、空は高くなってゆく。
近所の主婦はいつも井戸端会議。
なんだかうらやましい。
言葉をもたない僕はいつも同じ景色を眺め立っている。
ときおりのそよ風に微笑んだりしながら。
台風の季節。
風が強すぎて枝という枝が折れそう。いたたた。
持ちこたえよ、負けるなよと、自身に言い聞かせる。
夜中じゅう続く風雨。
朝になると雨上がり。
きらきらと露がアスファルトに光っていた。
鳥が鳴く声は楽しげだなぁ。
いつものように自転車で出勤する人達が
水たまりを跳ねあげてゆく。
ある日やって来た男の子。
こぶになったあたりを触って何やら話しかけている。
聴いてあげたいけど言葉はわからないのだよ。
肩をふるわせているから共にそっとひとときをすごした。
晩秋はすてきな季節。
川ぞいのこの場所は夕暮れどきになるとたくさんの音楽家が集う。
トランペットやギターや胡弓やウクレレ。
思い思いの音が茜色の空一面にひろがる。
残りの花の匂いを吸い込みながら経つ日々。
葉っぱが赤く色づきはじめた。
いや茶色かな。オレンジかな。
どっちだっていいや。
入り混じるような暖色に染まるころ。
冷たい風に疼きはじめる。
枯れて舞う葉の行方。
まるい月と幾つもの星を見上げる夜。
やがて大晦日。
紅白の歌声がしめきった窓ガラスで聴こえない。
おごそかに鐘がなる夜。
やがて静寂に包まれて年が明けた。
冬のある日。
雪が舞いはじめて一面が真っ白に。
次の日には汚れてしまうとわかっていてもきれいだなと思う。
隣の木もおなじように真っ白。
見つめあい挨拶を交わしたい。
顔をかしげると雪が落ちた。
いつも同じ景色に思えても
ゆっくりと流れてゆく日々。
梅匂い、桜舞い、たくさんの花が咲く
春の日を思いながら、ここに立っている。
虫とり網をもった子供らが駆け回っていた。
蝉の鳴き声が永遠に終わらないように。
入道雲は高くそびえたっていた。
9月になって隣の古い建物の取り壊しが始まった。
老朽化していたからこれも時代の流れかなと眺めていた。
ブルドーザの音が止むと空き地になって
茶色い地面が顔を出した。
陽に焼けたガードマンが根元で
弁当を食べてから昼寝をしはじめた。
木漏れ日もちょっとは役に立つのかなと思ったりしながら。
夏から秋へ、空は高くなってゆく。
近所の主婦はいつも井戸端会議。
なんだかうらやましい。
言葉をもたない僕はいつも同じ景色を眺め立っている。
ときおりのそよ風に微笑んだりしながら。
台風の季節。
風が強すぎて枝という枝が折れそう。いたたた。
持ちこたえよ、負けるなよと、自身に言い聞かせる。
夜中じゅう続く風雨。
朝になると雨上がり。
きらきらと露がアスファルトに光っていた。
鳥が鳴く声は楽しげだなぁ。
いつものように自転車で出勤する人達が
水たまりを跳ねあげてゆく。
ある日やって来た男の子。
こぶになったあたりを触って何やら話しかけている。
聴いてあげたいけど言葉はわからないのだよ。
肩をふるわせているから共にそっとひとときをすごした。
晩秋はすてきな季節。
川ぞいのこの場所は夕暮れどきになるとたくさんの音楽家が集う。
トランペットやギターや胡弓やウクレレ。
思い思いの音が茜色の空一面にひろがる。
残りの花の匂いを吸い込みながら経つ日々。
葉っぱが赤く色づきはじめた。
いや茶色かな。オレンジかな。
どっちだっていいや。
入り混じるような暖色に染まるころ。
冷たい風に疼きはじめる。
枯れて舞う葉の行方。
まるい月と幾つもの星を見上げる夜。
やがて大晦日。
紅白の歌声がしめきった窓ガラスで聴こえない。
おごそかに鐘がなる夜。
やがて静寂に包まれて年が明けた。
冬のある日。
雪が舞いはじめて一面が真っ白に。
次の日には汚れてしまうとわかっていてもきれいだなと思う。
隣の木もおなじように真っ白。
見つめあい挨拶を交わしたい。
顔をかしげると雪が落ちた。
いつも同じ景色に思えても
ゆっくりと流れてゆく日々。
梅匂い、桜舞い、たくさんの花が咲く
春の日を思いながら、ここに立っている。
タグ :隣の木
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赤と青
台峯ハイク
2013年11月17日
先日のよく晴れた日。
洗濯をすませると電車に乗って出かけることにしました。
カーテンをひらくとまぶしいくらいの青い空。
安直なんだけど、青い海を見に行こうと思いたち
白と青の小田急で、いざ江の島へ。
改札を降りると、ひろびろと広がる空。
砂嘴にかかる橋を渡り参道から鳥居をくぐり
右に折れると、裏道へ。
坂道を登りながら見る海の眺め。
この島の照葉樹林はいつ来ても素晴らしいと思う。
雨上がりの匂い。
お腹がすいてきて、魚見亭のテラスで生しらす丼定食を頂く。
個人的には世界指折りのナイスビュー食堂。
生しらす丼、うまっ!
飛びまわるトンビに目をやりつつ、グラスの水を飲み干す。
お腹も適度にふくれて階段をおりてゆき岩礁へ。
ここに来ると、なぜか落ち着いてくる。
波の音を聴いていると、地球の呼吸とシンクロする気分になる。
読んでいる方にはなんのこっちゃ…?って感じでしょうけど(笑)
にわかサーファーになった気分になるのです。
波の余韻を胸に吸いこんで歩いてゆく。
江ノ電では運転士後ろの窓際をゲット。
車窓にひろがる十一月の海の青。
軋むレールの錆色の音。
狭い路地を通りぬけると
なぜだか懐かしさを感じる。
鎌倉で乗り換えてJRで北鎌倉へ。
はじめて歩く道。
切り通しの地層を眺めながら行く。
途中で、犬2匹と散歩していた鎌倉夫人に会って
近くまで一緒に行きましょうと道案内をしてくれた。
土地の歴史のことを伺いながら歩いた。
やがて台峯の里山の森のなかへ。
故・なだいなださんが自然の保全に関わっていて
定期的に下草刈りを有志で行っているとのこと。
冷んやりとした森の感じ。
歩いてゆくとベンチへ。
水筒の熱い紅茶と鞄につぶれないように入れたシュークリームを頂く。
ちょうど夕暮れどき。
ひろがる森の景色が本当に素晴らしかった。
四季それぞれの良さがあると隣に座った地元のおじさんが言っていた。
また来ようと思った静かなベンチ。
帰り道、立ち寄った喫茶店でコーヒーを飲んで
軒先にある甘柿を土産に頂いた。
あたりはもうすっかり暗くなっていた。
うっかり風邪を引いてしまったものの(いまは治りました)
海へ森へ、楽しい一日になりました。
洗濯をすませると電車に乗って出かけることにしました。
カーテンをひらくとまぶしいくらいの青い空。
安直なんだけど、青い海を見に行こうと思いたち
白と青の小田急で、いざ江の島へ。
改札を降りると、ひろびろと広がる空。
砂嘴にかかる橋を渡り参道から鳥居をくぐり
右に折れると、裏道へ。
坂道を登りながら見る海の眺め。
この島の照葉樹林はいつ来ても素晴らしいと思う。
雨上がりの匂い。
お腹がすいてきて、魚見亭のテラスで生しらす丼定食を頂く。
個人的には世界指折りのナイスビュー食堂。
生しらす丼、うまっ!
飛びまわるトンビに目をやりつつ、グラスの水を飲み干す。
お腹も適度にふくれて階段をおりてゆき岩礁へ。
ここに来ると、なぜか落ち着いてくる。
波の音を聴いていると、地球の呼吸とシンクロする気分になる。
読んでいる方にはなんのこっちゃ…?って感じでしょうけど(笑)
にわかサーファーになった気分になるのです。
波の余韻を胸に吸いこんで歩いてゆく。
江ノ電では運転士後ろの窓際をゲット。
車窓にひろがる十一月の海の青。
軋むレールの錆色の音。
狭い路地を通りぬけると
なぜだか懐かしさを感じる。
鎌倉で乗り換えてJRで北鎌倉へ。
はじめて歩く道。
切り通しの地層を眺めながら行く。
途中で、犬2匹と散歩していた鎌倉夫人に会って
近くまで一緒に行きましょうと道案内をしてくれた。
土地の歴史のことを伺いながら歩いた。
やがて台峯の里山の森のなかへ。
故・なだいなださんが自然の保全に関わっていて
定期的に下草刈りを有志で行っているとのこと。
冷んやりとした森の感じ。
歩いてゆくとベンチへ。
水筒の熱い紅茶と鞄につぶれないように入れたシュークリームを頂く。
ちょうど夕暮れどき。
ひろがる森の景色が本当に素晴らしかった。
四季それぞれの良さがあると隣に座った地元のおじさんが言っていた。
また来ようと思った静かなベンチ。
帰り道、立ち寄った喫茶店でコーヒーを飲んで
軒先にある甘柿を土産に頂いた。
あたりはもうすっかり暗くなっていた。
うっかり風邪を引いてしまったものの(いまは治りました)
海へ森へ、楽しい一日になりました。
タグ :台峯
Posted by えだまめ at
22:23
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3世の思い
2013年11月16日
僕は被爆三世である。
子供のころにおばあちゃんから戦争の話を聞いたことがあって
その時の記憶をたどっている。
僕は小さなころから風来坊だったから
瀬戸内海に浮かぶ島の母方の祖母の家を基点に歩きや自転車で
いろいろなところに出かけた。
家にもどると大抵はゴボウを抜いたり雑草をむしる手伝いをするわけだが
正直に言ってあまり真剣ではなかった気がする。
兄はのりのりに作業をしていたようだったけど。
それでも、いつしか柑橘と潮の混ざり合うような
島の土の匂いが好きになっていた。
川崎に住んでいた当時の僕は、学校が苦手だった。
勉強もそうだが、団体行動にうまく馴染んだり
ついてゆくことが出来なかった。
だから、夏休みの青春18切符の帰省を、いつも本当に楽しみにしていた。
電車や船に、大人みたいに乗ってゆく旅の途中
夜行の窓から眺める光は夢のようだった。
おばあちゃんは、それ程、口数の多いほうではない。
既におじいちゃんは死んでしまっていたけど
悲しんでいる姿を僕には見せなかった。
淡々とおかずを作って僕たち3人で
一緒に食べるテーブルのほのかな灯り。
おばあちゃんは終戦後に
ちいさな小学校の先生をしていた。
穏やかな教員生活だったのかなと思っていたから
学校が苦手とは言えずじまいだった。
おばあちゃんは、僕たちに戦争のときの話を語ってくれることもあった。
B29が飛んできたときのことや竹槍の訓練のこと。
おじいちゃんの被爆のことも。
もっともっと聞けば良かったのかも知れない。
なんで戦後に教師になったのか、とか
戦争のときにどう思ったか、とか。
僕は戦争が怖い。
話を聞いているうちに怖くなったのかも知れない。
世論はきっといかようにでも形成されるだろう。
群集心理がいつしか殺しあいにまで発展する愚かさ。
被爆三世だからと言うわけではない。
平和でありつづけてほしい、と心から祈るとき。
四世やその後の世代にも、ずっと。
いまだに、僕はおばあちゃんと一緒にいた時のことを思い出す。
深い記憶の残像になっていつでも
今の僕に語りかけてくれる気がする。
子供のころにおばあちゃんから戦争の話を聞いたことがあって
その時の記憶をたどっている。
僕は小さなころから風来坊だったから
瀬戸内海に浮かぶ島の母方の祖母の家を基点に歩きや自転車で
いろいろなところに出かけた。
家にもどると大抵はゴボウを抜いたり雑草をむしる手伝いをするわけだが
正直に言ってあまり真剣ではなかった気がする。
兄はのりのりに作業をしていたようだったけど。
それでも、いつしか柑橘と潮の混ざり合うような
島の土の匂いが好きになっていた。
川崎に住んでいた当時の僕は、学校が苦手だった。
勉強もそうだが、団体行動にうまく馴染んだり
ついてゆくことが出来なかった。
だから、夏休みの青春18切符の帰省を、いつも本当に楽しみにしていた。
電車や船に、大人みたいに乗ってゆく旅の途中
夜行の窓から眺める光は夢のようだった。
おばあちゃんは、それ程、口数の多いほうではない。
既におじいちゃんは死んでしまっていたけど
悲しんでいる姿を僕には見せなかった。
淡々とおかずを作って僕たち3人で
一緒に食べるテーブルのほのかな灯り。
おばあちゃんは終戦後に
ちいさな小学校の先生をしていた。
穏やかな教員生活だったのかなと思っていたから
学校が苦手とは言えずじまいだった。
おばあちゃんは、僕たちに戦争のときの話を語ってくれることもあった。
B29が飛んできたときのことや竹槍の訓練のこと。
おじいちゃんの被爆のことも。
もっともっと聞けば良かったのかも知れない。
なんで戦後に教師になったのか、とか
戦争のときにどう思ったか、とか。
僕は戦争が怖い。
話を聞いているうちに怖くなったのかも知れない。
世論はきっといかようにでも形成されるだろう。
群集心理がいつしか殺しあいにまで発展する愚かさ。
被爆三世だからと言うわけではない。
平和でありつづけてほしい、と心から祈るとき。
四世やその後の世代にも、ずっと。
いまだに、僕はおばあちゃんと一緒にいた時のことを思い出す。
深い記憶の残像になっていつでも
今の僕に語りかけてくれる気がする。
タグ :戦争
Posted by えだまめ at
21:24
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日々の水
2013年11月12日
ジョアン・ジルベルトというブラジルのミュージシャンの
三月の水というアルバムが好きで、たまに聴く。
ギターの響きは彼独特のもので
聴いているとほっとする。
喜びも愁いも溶けあう平穏なサウダージ。
思えば、たまにある感覚。
きっとありふれているんだけど、心からほっとできること。
線路を歩いてゆく野良猫を見たり
昨春に漬けた梅ジュースを温めて寒い夜に飲んだり。
水炊きの鍋からあがる湯気も
ベランダの景色もそうかも知れない。
思えば思うほど、面白いことが埋もれている日々の暮らし。
小さなありふれたことが、大切だなと思う。
三月の水というアルバムが好きで、たまに聴く。
ギターの響きは彼独特のもので
聴いているとほっとする。
喜びも愁いも溶けあう平穏なサウダージ。
思えば、たまにある感覚。
きっとありふれているんだけど、心からほっとできること。
線路を歩いてゆく野良猫を見たり
昨春に漬けた梅ジュースを温めて寒い夜に飲んだり。
水炊きの鍋からあがる湯気も
ベランダの景色もそうかも知れない。
思えば思うほど、面白いことが埋もれている日々の暮らし。
小さなありふれたことが、大切だなと思う。
タグ :十一月
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05:00
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97
2013年11月08日
三日月の浮かんでいる夜空。
2つのデモに参加しました。
ひとつは官邸前の反原発デモ。
ふたつめは議員会館前の特定秘密保護法反対デモ。
後者は今回はじめて参加したけど
音頭みたいな乗りもある音楽的なデモで
声を上げながら身体が暖まったほど。
戦前や戦中に起きたことを知り
今あることに自覚的でありたいと思う会でした。
参加した人が伝えてくれた言葉が身にしみます。
第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は
人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって
これらの権利は過去幾多の試練に堪へ
現在及び将来の国民に対し侵すことのできない
永久の権利として信託されたものである
いまは帰り道。
小田急が多摩川を渡りました。
これから温かい風呂に入って眠ります。
2つのデモに参加しました。
ひとつは官邸前の反原発デモ。
ふたつめは議員会館前の特定秘密保護法反対デモ。
後者は今回はじめて参加したけど
音頭みたいな乗りもある音楽的なデモで
声を上げながら身体が暖まったほど。
戦前や戦中に起きたことを知り
今あることに自覚的でありたいと思う会でした。
参加した人が伝えてくれた言葉が身にしみます。
第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は
人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって
これらの権利は過去幾多の試練に堪へ
現在及び将来の国民に対し侵すことのできない
永久の権利として信託されたものである
いまは帰り道。
小田急が多摩川を渡りました。
これから温かい風呂に入って眠ります。
タグ :97
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21:30
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種をまく
2013年11月08日
種まく人を観てきました。
黄色い太陽と麦畑にいる人の姿と鳥の影。
言葉ではとても表現しきれないけど
深く心に刻みこまれる太陽の色。
ゴッホはどんな気持ちでこの絵を描いたんだろう。
展覧会のあとで見る夕暮れもきれいでした。
橙と群青の空の色。
だんだんと暮れてゆく時のなかにいます。
黄色い太陽と麦畑にいる人の姿と鳥の影。
言葉ではとても表現しきれないけど
深く心に刻みこまれる太陽の色。
ゴッホはどんな気持ちでこの絵を描いたんだろう。
展覧会のあとで見る夕暮れもきれいでした。
橙と群青の空の色。
だんだんと暮れてゆく時のなかにいます。
タグ :種まく人
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17:02
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三頭山ハイク
2013年11月04日
葡萄ひと粒の優しさに出会った。
それだけでも充分に満足な山歩きでした。
朝早く家をでて立川駅で食べるおでんそば。
厚めのさつま揚げ。あつあつの蕎麦。
身体がほかほかになる。
五日市線ではひと眠り。うとうと夢心地。
今回は身の丈ハイクの予定でしたが
うまくタイミングあわず、ひとり身の丈。
それもまたいい山歩き。
駅のロータリーでバス待ちの列に並ぶ。
車内に入ると隣の人と肩をぶつけながら
元気なじぃさんや山ガールの会話に耳をそばだてながら1時間の旅。
秋川の渓流の紅葉。
曇り空のすき間から青空が見えてくる。
駐車場について歩きはじめると
人の群れがばらけて空いてきた。
棒のきれはしを持った男の子と背の高いお父さんが
手を繋ぎながらトンネルを歩いていた。
山道の広葉樹。
たくさんの種類の木々。
色々に彩づいた葉が見る心を溶かしてゆく。
汗をかいてシャツのボタンを開ける。
稜線をわたる風。
緑青の湖面が眼下に見えた。
しばらく歩いて中央峰のベンチでお昼にした。
立川で買ったおにぎりと唐揚げと卵焼きとひじき。
魔法瓶にいれてきた熊本のホット紅茶。
わりと混んでいて相席になった山ガールと山地図を見ながら話。
昨秋も三頭山にきたとのこと。
ブナの葉っぱの形が好きだと笑顔を浮かべながら
タッパーにある葡萄を一粒分けてくれた。
口のなかが甘酸っぱくなってゆく。
ありがとう。
ひと粒の大切な一期一会。
来てよかったなと思った。
下り坂は登ってゆく人達とのすれ違い。
伏流水がしみだして川になり流れてゆき滝となる。
自然のダイナミクスとハーモニー。
水の音を聴きながら歩く。
紅葉した楓。
赤や茶や橙色のあたたかみ。
しばらく歩いて駐車場に到着。
ふたたび人の混むところ。
なんだかほっとするやら
バイクの爆音にあきれるやらのヒトの営み。
ここからはちょっとマニアックな裏道。
沢にそって歩く道では誰ともすれ違わなかった。
こんな静かな山歩きもまた良いもの。
大抵の人は数馬の湯まで無料送迎バスでゆく芋洗い風呂。
無料のバスに乗らないで歩いたらオルタナな選択肢。
蛇の湯温泉でゆっくりつかるアルカリ泉。
ぬるめのお湯。手足を伸ばせました。
帰りはふたたび混んだバス。
爆睡してゆく暗い道。
楽しい一日になりました。
それだけでも充分に満足な山歩きでした。
朝早く家をでて立川駅で食べるおでんそば。
厚めのさつま揚げ。あつあつの蕎麦。
身体がほかほかになる。
五日市線ではひと眠り。うとうと夢心地。
今回は身の丈ハイクの予定でしたが
うまくタイミングあわず、ひとり身の丈。
それもまたいい山歩き。
駅のロータリーでバス待ちの列に並ぶ。
車内に入ると隣の人と肩をぶつけながら
元気なじぃさんや山ガールの会話に耳をそばだてながら1時間の旅。
秋川の渓流の紅葉。
曇り空のすき間から青空が見えてくる。
駐車場について歩きはじめると
人の群れがばらけて空いてきた。
棒のきれはしを持った男の子と背の高いお父さんが
手を繋ぎながらトンネルを歩いていた。
山道の広葉樹。
たくさんの種類の木々。
色々に彩づいた葉が見る心を溶かしてゆく。
汗をかいてシャツのボタンを開ける。
稜線をわたる風。
緑青の湖面が眼下に見えた。
しばらく歩いて中央峰のベンチでお昼にした。
立川で買ったおにぎりと唐揚げと卵焼きとひじき。
魔法瓶にいれてきた熊本のホット紅茶。
わりと混んでいて相席になった山ガールと山地図を見ながら話。
昨秋も三頭山にきたとのこと。
ブナの葉っぱの形が好きだと笑顔を浮かべながら
タッパーにある葡萄を一粒分けてくれた。
口のなかが甘酸っぱくなってゆく。
ありがとう。
ひと粒の大切な一期一会。
来てよかったなと思った。
下り坂は登ってゆく人達とのすれ違い。
伏流水がしみだして川になり流れてゆき滝となる。
自然のダイナミクスとハーモニー。
水の音を聴きながら歩く。
紅葉した楓。
赤や茶や橙色のあたたかみ。
しばらく歩いて駐車場に到着。
ふたたび人の混むところ。
なんだかほっとするやら
バイクの爆音にあきれるやらのヒトの営み。
ここからはちょっとマニアックな裏道。
沢にそって歩く道では誰ともすれ違わなかった。
こんな静かな山歩きもまた良いもの。
大抵の人は数馬の湯まで無料送迎バスでゆく芋洗い風呂。
無料のバスに乗らないで歩いたらオルタナな選択肢。
蛇の湯温泉でゆっくりつかるアルカリ泉。
ぬるめのお湯。手足を伸ばせました。
帰りはふたたび混んだバス。
爆睡してゆく暗い道。
楽しい一日になりました。
Posted by えだまめ at
21:29
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歩
2013年11月02日
“歩”という字は左足と右足の足跡の形を
前後に連ねた形から来ているらしい。
先日、新聞のコラムで“静”の字が取り上げられていました。
青と争から成る字について。
気になって書店で常用字解という字典を手にとると
ひとつひとつの字の由来の面白さにびびりました。
山にも川にも赤にも青にも
月にも光にも秋にも冬にもあるストーリー。
言葉のもつ奥深さ。
日々の糸を紡いでゆくことば。
はるかに歩いてゆくことば。
前後に連ねた形から来ているらしい。
先日、新聞のコラムで“静”の字が取り上げられていました。
青と争から成る字について。
気になって書店で常用字解という字典を手にとると
ひとつひとつの字の由来の面白さにびびりました。
山にも川にも赤にも青にも
月にも光にも秋にも冬にもあるストーリー。
言葉のもつ奥深さ。
日々の糸を紡いでゆくことば。
はるかに歩いてゆくことば。
タグ :歩
Posted by えだまめ at
22:52
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