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Posted by たまりば運営事務局 at

ロータリーの木

2014年07月06日

2階の窓からぼんやりと眺めていた景色。



バスを待つ人たちやタクシーに乗り込む人。


明るい画面を見つめていたり
バッグをかかえて足早に歩いたり。


ヘッドライトの光がゆっくりと時計回りに渦をまいてゆく。



ロータリーの真ん中には1本の木が立っている。


その木の前には2本の時計が立っている。

はたして2本の時計がある理由は何だろう。




2本の時計がときを同時に刻むころ。


ロータリーの木は命を刻んでゆく。



満ち欠けする月明かり。


土に根ざす温もり。


根もとの水たまりの光。


朝に集う鳥たちの声。


夜の夏の虫の声。


若者たちの笑い声。


幼な子の泣き声。


生えている草や花々。


たとえようのない淋しさ。


太陽のまぶしさ。


風のさわやかさ。


雨の潤い。



映るものを年輪に刻みながら、立つことの豊かさ。




木の葉のざわめき。心音のどきどき。針音のちくたく。



自分にも、葉脈のような脈が今日も打っている。


命あるものとして、心ある“今”を生きたい。



ロータリーの木は、お疲れさまとは言わないけれど。


いつもそこにいてくれてありがとう、と思った。  


  • Posted by えだまめ at 21:49Comments(0)