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Posted by たまりば運営事務局 at

雲のかたち

2014年07月31日

帰り道には、いつも自転車をこいで川ぞいを走ります。



晴れのつづく近ごろは、夕暮れがとてもきれい。


途中にある公園に、自転車をとめてベンチに腰かけて眺めたりします。



ちょっとぼおっとして、どこかほっとして、手にとまりそうな蚊を気にしながら。





ひろがる空。



雲のかたちはさまざま。


泡だてた雲。


刷毛でうすく塗られた雲。


およいでる鱗雲。


伸びてゆくひこうき雲。



すこしずつ日は暮れてゆき群青へ。


細い三日月がうかぶ空。




道ばたのひまわりの黄色い花。


振り返って自分の影を見ている、部活帰りの女の子。


橋のうえから釣りをしている、何人かの陽にやけた少年たち。



ひとつひとつの夏の情景が夕暮れに染まってゆく。





空のいろはかわってゆき、雲のかたちもやがてはかわるもの。


いまなにげなく見える景色が、大切なものに思えてきます。  


  • Posted by えだまめ at 23:08Comments(0)

    あわさる葉

    2014年07月26日

    夏の夜。


    昨晩は、官邸前で行われた反原発デモに参加してきました。


    地下鉄の階段をのぼってゆくと人‥人‥人。



    川内原発再稼働反対~。

    原発0を撤回するな~。


    たくさんの声が聴こえてきました。



    今回初めて、大阪から参加したというかた。

    腰をまるめたおばあちゃん。


    ただまっすぐに、声をあげる姿。



    あわさる言葉に力をもらえる。

    近くの人のあおぐ団扇が、涼しい風をはこぶ。



    僕も、声をあげ続けよう。


    限りある未来に、NOと。



    あわさり、混ざりあいながら、言葉をかいてゆく。  


  • Posted by えだまめ at 07:57Comments(0)

    高水三山ハイク

    2014年07月21日

    蝉の声が聴こえてくる夏の山。


    無人駅でおりて、てくてく。

    川の流れにそって歩いて、山道へ。


    稜線で出会った4人家族とひと休み。

    水筒を飲んだら、深呼吸して~。


    風が気持ちいいよ~。

    タオル2枚持ってきたらよかったな。

    そんな会話にうれしくなる。


    切り株から生えているあらたな芽。

    不思議な岩の切れ込み。

    ひろがる青い空と、その先に淡く煙る山々を映す。

    フィルムとスマホ、両方で。


    蝉の声。鳥の声。遠くからは木を伐るチェーンソー。

    昨日の雨を吸いこんだ葉っぱの匂い。

    シャワーみたいに浴びて気持ちよかった。


    高水山から岩茸山へ向かうベンチ。

    お湯を沸かしている年の差カップルの隣で景色を見ながら、昼ごはん。

    ゆっくりと、ゆっくりと、時が流れる。


    山頂から見える秩父方面は曇り。

    ブルーグレーの雲の質感。


    おりてゆくと、盲目の男性とともに歩く女性。

    土の感触を確かめながら、しっかりと歩いていた。



    たくさんのことを感じながら、歩けるのだ。


    草のあいだから表れた鉄塔に流れる電気のことも。

    つるつるっと滑りそうな足元のことも。


    さらにおりてゆく山道。

    聴こえてくる踏切のテンポが懐かしい。


    何回もすれ違った老夫婦にあいさつ。


    ふもとの喫茶店でのむアイスコーヒーの涼しさ。

    古民家の流しそうめんのことも、面白そう。


    なんだか、とてもいい1日だったな。


    伝えたくなるくらい、つたわる汗と、ふく風の心地よさ。  


  • Posted by えだまめ at 18:11Comments(0)

    2014年07月18日

    いまは喫茶店のなか。


    ホットケーキを食べながら、コーヒーをのんでいます。


    絵描きのひろくさんから届いた個展の葉書。

    小田急に乗って向ヶ丘遊園まで。


    奥のコーナーにかけられた絵を見ながらのひととき。

    皿のふれあう音やお客さんの話す声を聴きながら。

    ほっとやすらぐ時になりました。



    葉書にもあった、みつめる緑の瞳と大きな片耳。

    静かな意思を感じながら、コップの水を飲みました。


    たたずむ猫。居眠り。ギターを弾く月。


    心のなかにある、どこか懐かしい風景に、優しい気持ちになりました。


    どうも、ありがとう。



    今朝は、近所の商店の籠にあつめられたハチミツを
    お兄ちゃん今年も出来たよと、店の人が覚えていてくれて、うれしかったです。


    小さな幸せを袋にさげて歩く喜び。

    曇り空のどこかにも光があるような。



    これから、電車に乗って移動。


    山の道具を見たり、デモにも行きたい。


    手紙を書いたりしてみたい。



    半歩でも一歩でも、あるきながら。


    ほそい糸をたどるような旅は続いてゆく、と感じながら。  


  • Posted by えだまめ at 12:49Comments(0)

    きゅうり

    2014年07月09日

    暑かった一日。


    下北沢にある農民カフェという店にいきました。

    皿に盛られたしゃきしゃきの夏野菜、おいしかった。


    きゅうりのみずみずしい緑の生命力!

    歯ごたえがかたく、濃い味がしました。



    長いこと使ってた携帯にかわり、スマホから書いています。


    ぎこちない、はじめてのこと。



    新鮮であると同時に、画面とにらめっこもいかんなと思う。



    太陽や風にふれて育つきゅうりに学びたい。


    風がふきこむ庭をみながら、おいしそうに食べる人たちがいた。  


  • Posted by えだまめ at 01:01Comments(2)

    プラム

    2014年07月08日

    尾道から母が上京してきた。

    会うのは半年ぶり。


    町田駅の改札わきの花屋で待ちあわせ。

    ひさしぶりに、とことこともに歩いた。


    友人へのみやげとデパ地下で匂いをかいで
    お茶っ葉を買ったりしながら。



    小田急のうえのアスターで食事。


    兄夫婦のこと。孫の熱。父のこと。

    庭の野菜。


    よくいった蕎麦屋やスペイン料理屋のこと。


    芋ほりのこと。



    次々に出される料理をたべながら、たくさんの話をした。



    同じ階のフルーツパーラーでデザートに桃とプラム。


    旬の果物のみずみずしい味がして、おいしかった。

    ひさしぶりに笑顔を見た気がする。



    エレベーターで駅の改札階へ。


    ホームで電車を待ちながら、軽く手をふっていた。  
    タグ :上京


  • Posted by えだまめ at 06:18Comments(0)

    ロータリーの木

    2014年07月06日

    2階の窓からぼんやりと眺めていた景色。



    バスを待つ人たちやタクシーに乗り込む人。


    明るい画面を見つめていたり
    バッグをかかえて足早に歩いたり。


    ヘッドライトの光がゆっくりと時計回りに渦をまいてゆく。



    ロータリーの真ん中には1本の木が立っている。


    その木の前には2本の時計が立っている。

    はたして2本の時計がある理由は何だろう。




    2本の時計がときを同時に刻むころ。


    ロータリーの木は命を刻んでゆく。



    満ち欠けする月明かり。


    土に根ざす温もり。


    根もとの水たまりの光。


    朝に集う鳥たちの声。


    夜の夏の虫の声。


    若者たちの笑い声。


    幼な子の泣き声。


    生えている草や花々。


    たとえようのない淋しさ。


    太陽のまぶしさ。


    風のさわやかさ。


    雨の潤い。



    映るものを年輪に刻みながら、立つことの豊かさ。




    木の葉のざわめき。心音のどきどき。針音のちくたく。



    自分にも、葉脈のような脈が今日も打っている。


    命あるものとして、心ある“今”を生きたい。



    ロータリーの木は、お疲れさまとは言わないけれど。


    いつもそこにいてくれてありがとう、と思った。  


  • Posted by えだまめ at 21:49Comments(0)

    日和田山ハイク

    2014年07月03日

    高麗駅に着いたときは薄曇り。

    蒸しむしとする空気と広びろとしたロータリー。


    石器時代の住居跡や渡来人の生活した地。

    ふるくから続く暮らし。


    曲がりながら流れる川を眺めながら歩く。


    登山口でトイレをすませて、坂道をのぼってゆく。


    蒸し暑さに汗がでる。ボトルの水をごくりと飲む。


    滑りやすい湿った土。

    雨を含んで匂いたつ木々。

    一歩一歩、ひたすら歩いた。



    見晴らし台で一服。

    先日歩いた飯能の山々が見える。


    奥武蔵自然歩道はここにも続いている。

    つながる道をまた歩く幸せ。


    なぜだか、19才の頃のクラスメートとのキャンプの焚火を思い出した。


    今日はコンパスを手に地図をたしかめ、双眼鏡で景色を眺めてみた。


    今になって、当時の日々の事が、自分の血や肉になっているのを感じる。


    歴史は過去との対話である、と聞いた記憶。

    耳をすませ、目をひらくことで、見えてくること。


    さまざまな鳥の鳴き声が木々のなかに響く。

    オーケストラみたいに立体的に聴こえてくる。



    そこから、しばらく単調な檜の植林帯。

    木のいい匂いがする。


    車道について、山里の風景になる。


    峠の茶屋みたいなお店でアイスキャンディーを頂いた。

    冷たくておいしかった!


    雨が近いのか、空気が涼しくなってきた。

    ふたたび林のなかをゆく。


    物見山の山頂広場のベンチでお昼。

    梅干しおにぎり・ピザのパン・桃のパイ。

    地元の幼稚園の遠足の登頂記念の絵。

    にぎやかな雰囲気が目にうかぶよう。写真におさめた。


    まだまだ続く林の道。


    農家の脇にはたくさんの花が咲いていた。

    畑で作業しているおばあちゃんと目があって、ほっとする。


    花や土に似ている表情の皺。



    くだって車道にでると、水の流れる音がしてきた。


    五常の滝に到着。

    落差12m。真近に立つと轟音に包まれた。


    しばらく川ぞいの道を歩いてゆき武蔵横手駅へ。


    ホームのベンチから山羊の放牧されている草地が見えた。

    のんびりした気分。


    西武秩父線の白い色。

    いつもとは違う乗り心地の揺れ。


    乗り換えて、乗り換えて、宿河原の銭湯へ。


    リュックにかけている木のカップを
    客のおじさんが“原始人みたいだな”と笑っていた。

    うれしくなるひととき。


    お湯であたたまり、久地のお店でおいしい晩御飯。


    いい1日だった。  


  • Posted by えだまめ at 23:12Comments(0)