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Posted by たまりば運営事務局 at

9月の海

2014年09月30日

おだやかな波の音。


心拍のようにいつまでも続く。



ひろがる海も、空もやわらかな青。


ただ岩に腰かけて眺めるだけでおちついてくる心地。



・・・・・・・・



真鶴ははじめて訪れる場所。


東海道線の駅でおりて、魚屋や日用品屋のある商店街を歩く。



海のみえる坂道をくだってゆくと真鶴港へ。


たぶんあまり有名でない寿司屋で、握りをいただく。

カウンターの大将と、山で聴こえる音の話。


たのしいひととき。




遊覧船を尻目に、よく晴れた湾を左手に見ながら歩く。


貴船神社の石段を登りながら遠望。


わきの幼稚園の子らのにぎやかな声。




さらに歩いてゆくと豊かに繁る森へ。


ひんやり涼しい遊歩道。


くだってゆくとゴツゴツした岩礁の海。


かつての石切場跡が古代遺跡のような雰囲気。



一羽の鳥が案内してくれるように飛んでいた。


ちいさな青灰色の鳥。


ときおり振りむいたり、いたずらに笑ったり。

不思議なひととき。


ともにいられたことに感謝。



絵描きのサークルの人たちがイーゼルをたてて写生をしていた。




真鶴岬のさきに14時頃に到着。



しばらく海を見る。


ひさしぶりに深く呼吸をしながら。



貝の博物館でみたたくさんの貝が見事だった。




バスに乗って、電車をのりついで家へ向かう。




ありがとう、9月の海。


また来よう。  


  • Posted by えだまめ at 17:13Comments(0)

    仙丈ヶ岳ハイク

    2014年09月21日

    森のなかを歩いてゆく。


    とてもいい匂いがする山道。


    やわらかな苔が朽ちた倒木を包みこむように生えている。


    肌寒く感じる曇り空、黄色に色づく葉に、明るい気持ちになる。




    バスを甲府からのりついで北沢峠に着いたのは昼過ぎ。



    初めての南アルプス。


    なのに、なぜだか懐かしい気分。



    歩いているうちに、あたたかくなってきて、脱いだ服をザックにしまう。


    ときおり木の上に座りこんで、ひとやすみ。


    ゆっくりと時が流れてゆく。




    葉っぱの間からは甲斐駒ヶ岳の姿。


    歩いてゆくと水の流れる沢の音。


    幾筋のちいさな滝。飛沫がはねる。


    手のひらですくって飲むと、冷たくておいしかった!




    しばらく歩くと木々の間に、木づくりの馬の背ヒュッテ。



    静かなたたずまい。


    中には、小屋番が3人。お姉さんが記帳してくれた。


    お兄さんは夕食の準備をしながら、口笛でビートルズの曲をふいていた。




    ザックをおいて付近を散歩。


    帰ってきて、すこしだけ読書。


    17時の夕飯は、カレーライスと若芽と玉ねぎの小鉢。


    同宿になったご夫婦と話しながら、楽しいひととき。


    ふたりで定年後に歩いた道のり。


    病気になったり平坦じゃないけど、たしかに歩く睦まじい姿。



    小屋番のお姉さんの微笑み。


    おだやかな、ランプみたいな明るさ。



    カレーを2杯おかわり。テレビの天気予報をみてから、大部屋の布団へ。



    たくさん着こんで、まだ寒いけど、就寝。



    なぜだかうれしい、山小屋の静かな長い夜。



    眠りにふかく入ってゆく。




    ・・・・・・・・




    いつのまにか朝の5時。



    朝食は、ご飯、焼き鮭、梅干、たくあん、味噌汁。




    山小屋のひととき。


    今日の行程など話しながら。


    ちょっと名残惜しいけど、靴ひもをしめて出発。




    森林限界を越えてゆき、見晴らしがよいところへ。


    どこまでも透きとおり広がる水色の空。



    仙丈小屋のベンチで景色を見ながらホットコーヒー。おいしかった。



    さらにのぼってゆくと、スプーンで削られたような氷河地形。

    カールとよばれる圏谷。



    山肌を葉が赤く染めていた。



    おおきな時のサイクル。



    山頂からは、たくさんの山々が見えた。


    あらためて位置を頭に描きなおしながら眺めた。



    むこうから歩いてくる人と挨拶。


    笑顔は咲く花のよう。


    目のあたりの感じ、紺色の帽子。


    うれしくなる心地。




    山道をおりてゆく。



    森の匂いがしてきて、やすらぐ気持ち。


    大滝頭から、昨日歩いた道をすこし戻る。


    より身近に、景色を感じながら。



    分岐から、あらたに歩く沢沿いの道へ。



    たくさんの花が咲くところ。


    雪がすこし残っていた。



    鹿が一頭、斜面を歩いていた。



    苔に包まれた木々は、朽ちて土へ還ってゆく。


    おおきな自然の営みのなか、一歩ずつ歩いてゆく。




    やがて林道にでてきた。


    そこからしばらく歩き、北沢峠まで戻った。


    長衛荘のスープカレー、おいしかった。




    バスをのりついでゆく帰り道。



    車窓にはコスモス。蕎麦の花。


    高遠から伊那まわりで帰宅。



    いい山歩きになりました(^^)v。  


  • Posted by えだまめ at 22:38Comments(0)

    サイクル

    2014年09月15日

    ちいさな穴からぶくぶくと泡が出てきた。


    水槽のなかでチューブをまわして確かめる。



    ばんそうこうみたいな黒いゴムのシールを貼る。


    シューって空気を入れて、まわして見る。




    はいオッケイ。○○円です。


    職人気質で、でも柔和そうな自転車屋のおじさんが言った。



    舗道にでて、ゆっくりと走りだした。





    夕方のすずしい風。



    いつものパン屋で、カーペンターズのWe,ve only just begunが静かに流れていた。


    スーパーで買い物をして、駐輪場から川ぞいを走った。


    水鳥もセキレイも一緒に、川面で水を飲んでいて、なんだか微笑ましかった。




    金木犀の匂い。


    柿の実が、日々、色づいてゆく。



    はなうたで口ずさむ、さきの曲。


    あたたかく、穏やかな、元気をくれるせつないメロディー。



    公園でブランコにゆれながら、頬ばるツイスト・ドーナッツ。



    近くのお寺から晩鐘が聞こえてきた。


    おなかの音もなりそうだ。




    そろそろ、帰ろう。


    自転車がなおって、よかった・・・(^^)。  


  • Posted by えだまめ at 18:03Comments(0)

    なしをむく

    2014年09月10日

    鈴虫のないている夜。



    なしをくるくると包丁でむく。




    果実を、白い器に盛る。





    お気に入りの音楽をかけながら。



    いただきま~す。




    しゃりしゃり、もぐもぐ。





    なにはなくとも、なしはおいしい(^^)。



    すずしげな、やさしい夜になる。  
    タグ :なし


  • Posted by えだまめ at 23:05Comments(0)

    仏果山ハイク

    2014年09月05日

    バスに揺られてゆく。


    いつの間にかうとうと眠っていた。

    ふと目に映るのは、山々の緑と民家に咲いたさるすべりの薄紅色。



    往時の紡績産業の名残。

    撚糸組合前のバス停でおりる。


    神社のわきに流れる小さな川にそって歩きはじめる。



    晴れた日の陽射し。


    暑くてのどがかわく。

    頻繁に水分を補給。


    汗をかきつつ木々のあいだを歩いてたら、すこし涼しくなってきた。


    沢をわたり、荒れた山道をのぼる。



    ひと休み。

    あぁ、風が気持ちいいなと気がつく。


    ボトルにいれたドライフルーツ・柿の種・梅塩昆布の行動食をぽりぽり。


    高取山に近づくと植林帯が広葉樹の森にかわった。

    落ちている青々としたどんぐり。



    多摩丘陵のさきにひろがる平野。

    道も線路もビルも、小さな世界に見える。



    展望塔にのぼって、湖や灰色に曇った丹沢の山を眺める。

    そこからしばらく豊かな森のなか。


    根も幹もしっかり生えている。

    山陵にふくさわやかな風。



    仏果山の山頂のテーブルで昼ごはん。

    にぎってきた梅干しおにぎり。

    お湯をストーブでわかしてカレーヌードル。

    おいしかった!


    一瞬、今日一度きりの雨。

    蝉時雨がやんで、ひとときの静けさ。



    ふたたび山道をあるく。


    くだりの道は慎重に、確かめながら。

    細かな石の感じ。すこし色づく葉に気がつく。


    車道にでたら今日はじめて会う登山者のおじさん。

    ヒルにかまれたよと、すこし困った日に焼けた笑顔。



    そこからは車道をあるく。

    カーブごとにミラー。


    なんだか懐かしいことを思い出して、胸があたたかくなった。


    丹沢の山を歩いてきた理由。


    ここでやっと見つけた気がした、さがしもの。

    あきらめないでよかった。また道は続いていた。




    リッチランドがしまってたから、清川村をとぼとぼ、てくてく歩いて、別所の湯へ。



    露天風呂に入る、ひとときのしあわせ。

    蝉時雨をききながら。


    ふだんは入らない水風呂が気持ちいい。

    火照った身体を冷やすのに最高だった。



    バス停まであるく、風呂あがりの風の感じ。


    コンビニの前の神社には、祭りの提灯。


    しばらくベンチでのんびり待つとき。



    厚木ゆきのバスに乗り込んで、帰路につきました。  


  • Posted by えだまめ at 22:26Comments(0)

    夢の柄

    2014年09月04日

    なんだかとても不思議な夢で目がさめた。


    再会とあらたな出会い。





    シンプルなものにひかれる。



    ことばややさしさやしあわせなんかも。



    それはおくがふかいと思った。




    編みあげたセーターの模様みたいな。





    いいことありますように。


    いろいろなときに、そう思おう。  


  • Posted by えだまめ at 05:54Comments(0)

    映る青

    2014年09月02日

    雨あがりの朝。



    空いちめんの青い空。


    水たまりに映る景色。




    葉のしずく。



    さわやかな風の匂い。


    秋の気配。



    心にさらさら、色をつけてゆく。  


  • Posted by えだまめ at 06:55Comments(0)