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Posted by たまりば運営事務局 at

空知の夏~秋へ

2017年09月26日

太平洋をゆく。


苫小牧から大洗への航海、ぶじに鶴川へと帰ってきました。


台風による揺れもさほどではなく。

ただ少しずつ曇ってゆく空の色だけが、気がかりで。


展望風呂がついていて、海をみながらの朝風呂、気持ちよかったなぁ。

ちいさな女の子と、お父さん、微笑ましかった。




大洗の港についたあたりで降りだした雨。

バスで途中下車。そこからあるいて鹿島臨海鉄道という電車にのる。


赤い京急みたいなかわいい車両。

たくさんの遠足の子達ものってきた。

なんだろう、映画みたい。灰色の空を彩ってゆく。


ひろびろとした田んぼの風景。




水戸で乗り換えたら、けっこう栄えてた。

納豆そば食べて、常磐線をがたごと。



久地では、たまりばーるでおいしいごはん。

友だちとも話せてよかったな。


展示のうちあわせの様子もたのしかった‥。





今晩は、浮かぶほそい月。



ここんとこの体調が、ようやく快方にむかってきた。


生姜と鶏団子のスープ、じんわりとしみわたる。


月とスープ、なんだか似ている気がする。

そんな気がした秋の夜。  


  • Posted by えだまめ at 21:04Comments(0)空知の夏

    空知の夏~岬のさき

    2017年09月16日

    ひきつづき、旅の途中。


    釧路から帯広までは汽車のなか。

    だだっぴろい平原、ながれる川、素晴らしい車窓だった。

    鰯のほっかむり、という駅弁をいただく。


    帯広は、ずいぶん歩きまわって、駅近のビジネスホテルに。

    薦められてたインディアンカレーのハンバーグのせ。

    そして、クランベリーのおおきなスイートポテト。

    素材そのものの素朴な、しっかりずっしりな味わい。


    最近、うまいものばかり食べ過ぎている気がする‥。



    帯広から広尾まではバス。


    農業高校の生徒たちとともに、すんごい賑やかだった。

    思春期。彼らの会話は、本当に面白かった。

    ずらずらと生徒たちが降りてゆき、旅行者たちとおばあちゃんがひとり。


    廃線されて、バス便だけが残る状況。

    北海道は、そうした地域がおおい。


    広尾から襟裳岬をとおり、様似まで。

    岬では降りなかった。

    ちょうど日高山脈の先っぽの岬。

    この山々をはさんで、釧路側が曇り、浦河側が晴れていた。

    ちょうどミサイル発射の日だった。

    いつか出会った朝鮮のひとの優しさを思った。

    今ごろ、どうしているだろうか。



    様似から浦河へ。

    古ぼけたビジネスホテルに荷物をあずけて。


    喫茶ぶらぶらという所によった。

    べてるの家、というグループが運営しているところ。


    ついてすぐに、メンバーの女性が綱ひき綱ひき~とジェスチャーしながら、ここ座りなよ~と。


    話をしながら、ネギチャーハンと幻聴パフェをいただいた。

    写真をとって、と言われて、写真をとった。

    とても素敵な表情でとれた、と思う。



    彼女はグループホームに帰っていった。


    たまたまお客さんに話しかけたら、べてるの家に連絡をとってくれて、職員さんとべてるの家の見学させてもらえることになった。


    点在するグループホーム、それぞれの活動について、畑の様子、浦河教会。


    充実したひとときになった。

    安心して、心をひらけるところ、という印象。


    心のままに、幻聴したり。

    弱さをもったまま、絆をもてること。



    いつか、またゆっくり来られるだろうか。

    来れないとしても、心に深く刻もう。





    朝はやく起きて、現在運休中の日高線の代行バスにのり、富川経由で二風谷にむかう。

    バス停がわかりずらかったり、いろいろ大変だったが、なんとか到着。

    資料館をふたつ見学。



    服装や木皿の模様。死にたいするユーカラ(物語)の儀式。

    アイヌとは人という意味。アイヌモシリとは人の静かな土地。


    ゆたかな物語を紡ぐ人たちの生。

    なんだか、良いひとときだったなぁ。


    民芸屋さんによったら、知人も演奏するトンコリという楽器が置いてあった。

    演奏していいよ、とお店のご夫妻に言って頂き、試奏♪

    左右両指をつかって、深い音色だった。


    タイムトリップしてゆく感覚‥。



    ドライブインでラーメンをたべて、バスでまた富川。

    そこから、代行バスで鵡川。


    そして、汽車で苫小牧へ。



    駅近の喫茶店で、コーヒーとレアチーズケーキ。

    落ちついた、いいお店。

    そして、なぜかBGMはサザン・オンリー。


    おそらくはじめて、サザンで泣いた気がする。


    思えば。。


    大学の友だちたちはサザンが大好きだった。

    そして、自分はそれほど好きではなかった。

    なんだかおやじくさくて、ベタな気がしてたから。


    今となって。

    真夏の果実、いとしのエリー。胸に刺さってゆく。

    YaYa~あの頃を忘れない、もヤバいな。


    聴きやすくて、小さなフックがじわじわと効いてくる‥。



    駅前のバス停から、フェリーターミナルへ。


    いまは洋上、船のなかにいます。


    レストランや展望風呂がある、きれいな新造船さんふらわぁふらの。


    明日の昼ごろには大洗の予定。


    台風18号も近づいてるけど、あまり揺れなかったらいいな。

    ナイト・クルージング。夜の航海。


    ではでは~。  


  • Posted by えだまめ at 20:35Comments(0)空知の夏

    空知の夏~鈍行、東へ

    2017年09月14日

    東へ、東へ、鈍行で。

    いまは根室に来ています。



    旭川からは石北本線にのって。

    つめたい雨の日、上川という街に8時頃について。

    地元の高校生たちも、ぞろぞろとおりてゆく。

    夕方4時まで接続待ち。


    バスで層雲峡まで足をのばして、温泉にはいって。


    また街にもどってラーメン食べたり。


    ふたたび鈍行で北見方面へ。


    なんだか懐かしくて。

    友人の実家でいくらを食べさせてもらった記憶。


    すっかり暗くなっちゃったけど、網走まで。


    踏切をわたって、民宿へ。

    ふるいくたびれた感じ、宿のおかみさんがいい感じ。

    鉄道ばなしなど、ちょこちょこと。


    こういう家庭的な宿、ときどきほっとする。

    ファミレスでおろしハンバーグ、サラダの食べ放題。


    翌朝もわりと早起き。


    網走から釧路までの直通鈍行。

    しばらくしてオホーツク海がみえてきた。


    曇り空に、海の鈍色。

    荒れた波をながめながら。

    冬、流氷のころを想像してみる。


    知床斜里からは森へと入ってゆく。


    途中、酪農の牧場もみえた。牛が何頭か放牧。

    空が晴れてきた。


    釧路湿原、スケールのおおきなところだ。


    あわい空のいろに見とれた。



    釧路に着。

    観光案内所で地図をもらって、歩き始める。


    なんといっても和商市場。

    勝手丼、といって、ご飯をかって、好みのネタもかって、オリジナルな丼にする。


    旬のさんま。秋鮭。いくら。ぼたんえび。それと店員さんからすすめられたクジラもいってみよう。

    なんだか見映えがヘンテコになってしまったが、おいしかった。

    観光市場、だけでなく、地元の人たちもけっこう来ている。



    大通りをあるきつつ、幣舞橋へと。

    野口雨情や、石川啄木の足跡を感じながら。


    がらんとしたおおきな街で、散歩を満喫した。


    釧路駅構内にもどって、ソフトクリームをたべて。



    根室本線に乗車。


    海側の席。今度は太平洋。

    ひろい草地に、馬もいたりして。

    窓をすこしあけたら、心地いい風。

    ディーゼルの匂いが混ざりあう。



    夕方に根室に着。


    歩いてすぐの所にある素泊まり民宿へ。

    洗濯をすませて、ご飯を食べにゆく。

    エスカロップというカツライス、おいしかった。




    今日は納沙布岬までいってきます。

    それから帯広方面へ、また鈍行の旅。


    たのしい1日になりますように。  


  • Posted by えだまめ at 06:20Comments(2)空知の夏

    空知の夏~北へ、北へ

    2017年09月11日

    北海道の旅、北へ、北へ。


    旭川では、ラーメン三昧。ジンギスカン。

    とにかくうまい!きっと食材がいいんだろうな。

    旭山動物園の動物たち、素晴らしかった。



    鈍行にのる。

    朝6時にのって、昼12時に稚内。


    天塩川にサロベツ原野の車窓。

    牛たちが草を食んでいる。

    スケールのおおきさに見とれるばかりだ。


    バスでさらに北へ。

    宗谷岬へたどり着く。


    たくさんの旅人たち。

    晴れ晴れとした天気のした、まぶしい笑顔。

    あおい海と空。


    翌朝、船にのり、利尻島へ。


    ホタテラーメンで腹ごしらえ、レンタサイクルで東のほうへこぐ。

    利尻富士のなだらかな裾野。

    ちょうど快適なスピードで、風を感じる。

    かっこいい岬の地形。


    お昼過ぎ、利尻島から礼文島へわたる船にのる。


    学生時代にきて以来、約22年ぶり。

    うろ覚えの記憶。自分にとって大切な思い出。


    港にユースホステルのヘルパーさんが迎えにきてくれた。

    あぁ、この独特のテンション!


    荷物をあずけて、そのとき同宿することになる旅人ふたりと、しばし観光することに。

    北のカナリアパーク。

    冬場の礼文を舞台にした映画。

    雪景色を想像したりして。


    港にもどり、ほっけ焼き定食に舌鼓。

    ヘルパーさん運転の車でユースホステルへ。



    おかえりなさい、ただいま。


    もう、本当にいつ以来に言っただろうか。


    たくさんの人が出迎えてくれた。

    歌いながら、踊りながら、夜のミーティング。


    礼文島の西海岸をあるく8時間コースに申し込む。

    なぜかリーダーに任命された。


    早起きして、ユースの車で島の最北端、スコトン岬へ。

    総勢10名。うちふたりは途中までの4時間コース。

    ひとりは年輩の女性。あとは皆男性。

    学生、同年代、年輩の方。

    バラエティーに富んだメンバー。


    岬めぐり、とてもよく晴れていた。

    あおい海と空、澄海岬。

    何回もあるいているベテランさんに、島の花や自然を教わりながら。


    あるいていたら生まれてくる連帯感。

    ひとはひとりひとり、だけど助けあうことができるから。


    岩礁の海をあるく。

    貝殻をひろってみたり。


    途中、宇遠内では休みどころへ。

    地元でうに漁もされているという。


    超格安でうにをいただきながら、いろいろな話。

    舌がこぼれそうになる。コクがあるとれたてのウニ。



    坂を登ってゆき、林道をあるいてゆく。

    利尻山もよくみえる。


    陽もかたむきはじめ、夕景色になってゆく。


    出迎えの会、そして夕暮れの会。

    いっぱいいっぱい、歌をうたった。


    ヘルパーさんが紡いできた言葉たち。

    旅人たちをやさしく癒したり。

    鼓舞したり、寂しさや悲しみをひろいあげたり。


    忘れかけていた青春が、水平線をわたって、胸にとどく。

    ときおり後ろをふりかえりながら、前へとすすむ。


    熱いものを、まぶたの奥に感じる。

    ちょっぴり隠し涙。心のおくのほのかな温泉。


    なんだか、とても豊かなときを、礼文島で過ごした。


    稚内へ帰りの船、8時間コースの何人と一緒になった。

    ターミナルで、手をふって、よい旅になりますように。



    いまは、ふたたび旭川へ。


    明日からは、道東へと向かいます。  


  • Posted by えだまめ at 21:53Comments(0)空知の夏

    空知の夏~木のうた

    2017年09月04日

    丘のうえへ。

    おおきく息をすいこんで。


    織りをなす畑、たたずむ木。

    かたりかけてくる風景。





    富良野・美瑛と、旅の日々を過ごしています。



    札幌から富良野までは都市間高速バス。

    途中、芦別、赤平といった旧産炭地も通過しながら‥。

    学生のころ、地理学ゼミの巡検でちかくの上砂川を訪れたことがあり、不思議な気持ち。

    光陰は、あっというまに、飛ぶように。



    富良野についたら、ローカルバスにのりついで。

    まえからいってみたかったゴリョウゲストハウスへ。


    古民家を改装した宿。

    つくりがとてもお洒落で、そして食堂のカレーがとてもおいしかった!

    南瓜ケーキも、ずっしり濃厚。メロンつきでうれしかった!!


    富良野はとても野菜がおいしい。

    ながい冬にたくわえられた地の養分が宿っている。

    寒暖差も味をつくる要素だという。


    メロン、とうきび、ジャガイモ、何を食べても驚いてばかりだ。



    翌日は、駅前でレンタサイクルをかりて、麓郷へ。


    こちらは、19の夏、学生男4人で、北の国からのロケ地を訪れたところ。

    記憶はすっかり抜けていて、たしかに丸太小屋に触れた気がする程度‥。


    でも、振り返っても、その北海道旅は、とても最高だったのだ。

    あれから、本当にあちこち旅しても、今だに‥。



    自転車のペダルをこいでゆく。

    片道20キロちかくもある‥。


    とてもきれいに晴れた日。さわやかな風。


    川ぞいの道を、どんどんこいでゆく。

    すれ違う車も、追い抜いてく車も、いなかった。


    学生のころうたってた歌を口ずさむ。

    なかなか幸せ、熱唱サイクリング。


    ついたら、北の国からのロケ地めぐり。

    テレビほとんど見なかったから、番組への思い入れは、ない。


    しかし、廃材を組み合わせてつくられた家の、緻密さに魅せられた。


    小さな灯は、いつも暖かい。


    バブル期に、嘲笑の対象にもされるような、コマーシャル・センセーショナルに利用されやすいドラマと思っていたけど。


    倉本聰さんが描こうとした世界は、今の自分には理解できる気がする。


    帰り道、小野田そば屋さんでたべたかしわそば、おいしかったな。



    翌朝は、ゴリョウゲストハウスを早めにでて、電車で美瑛へ。


    駅前でレンタサイクルをかりる。


    今日も、なかなかいい天気。


    丘のうえには、広大な畑がひろがっている。


    作物の違いによって、地面がタペストリーのような模様になっていた。


    ぽつんとたたずむ木。

    いくつかは、名前がつけられている。


    親子の木、といって両親のあいだにちいさな子、といった感じの木々もある。


    イエラ・マリの絵本、木のうたを連想した。

    一本の木に、季節はめぐってゆく。

    その移ろいを、見ている木は、何を思うだろう。



    お昼でたべた食堂は、ピザと葡萄ジュースを注文したら、サービスに枝豆ととうきびまでつけてくれた。

    とてもおいしかったです。ありがとう。


    午後は、美馬牛方面まで足を伸ばしかけたが、連日の自転車に満足して、引き返すことにした。


    自転車をかえす直前に、天気雨。

    喫茶店で雨宿りして、午後5時にユースホステルの方が、美瑛駅に迎えにきてくれた。



    丘へのぼったところで、きれいな、おおきな虹。


    しかも二重だった!!



    今日は、修学旅行生とかさなったこともあり、離れのロッジをひとり貸しきり状態に。ある意味、ラッキー。


    早めにお風呂にはいり、併設されているレストランでビーフシチュー。

    これが、とてもおいしかった!


    秋の虫の声をききながら、眠ることにします。



    明日には、旭川へ。


    すこしゆっくりしたら、また北上するつもりです。では。  


  • Posted by えだまめ at 22:38Comments(0)空知の夏

    空知の夏~空と大地

    2017年09月01日

    いいネギ、つくってるだろ~。

    東京や、大阪にも出荷してるんだよ。

    農家さんが、ぼそぼそっと云った。



    ここは畑のなか。

    あおく澄んだ空と、ひろいひろい大地。


    同僚たちと、ネギを拾い集め、束ねてゆく。

    けっこうな力仕事、ときどきは雑談と笑い声。


    顔も手も泥だらけになった。

    土の匂い、ってこんなだったな。



    空知に来てからひと月。

    おかげさまで、昨日が作業最終日。

    なんとか、やりとげることができた。



    個性的な面々。


    手に彫られたタトゥー。LGBT。DV。

    そのひとの、さまざまなかけら。


    たくさんの傷や優しさ。

    でこぼこな人生者どうしで働いていた。


    だからか、ちょっと、人の幅がひろがった気もする。


    歳をかさねる命。あらたな命。




    空と大地のあいだ、思いっきり息をする。


    ちいさな鰯雲、彼方へとつづいてゆく。

    見上げたり、しゃがんだり、なにかとせわしなく生きるとき。


    そんな空知の日々に感謝!


    これから、また少しずつ、ぶらぶらと北海道を旅します。  


  • Posted by えだまめ at 05:52Comments(0)空知の夏