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Posted by たまりば運営事務局 at

山形・枝豆~新米

2018年10月25日

旅立ちの朝。

外は冷たい雨。赤く色づきはじめた葉が濡れる。

すっかり寒くなった。



母屋にはいり、歯をみがく。

ヒナコちゃんが中学に登校のとき、町営バスに乗り込んでいった。ありがとう。

なんだか、いつも親切にしてもらってた。

おいしいずんだの豆しとぎを作ってくれたり。くりっとした瞳。


玄関先、タクロウさんとあいさつ。

昨日はアメフトのキャッチボールしたんだった。

網目に指をひっかけて、球を投げる。

今朝は雨なので、やらないが。


タッキーもおきてきて、あいさつ。


今日は、遅めのご飯。


昨日、みんなで剥いて作った(自分が味つけした)栗ご飯の残りもあるけれど、なんといっても新米の御披露目の日だ。


炊きあがるまでのあいだ、喜多方のたまりせんべいを食べて、お茶をすすりながら、待つ。


さあ、待ってました、と、ご飯をお茶碗によそっては、リレーしてゆく。


いただきま~す!

さぁ、写真・写真。


風ちゃんの黒いお茶碗に盛った白いご飯を撮らしてもらう。

つやつやしてて、美しい!


これは、おそらく、写真でも言葉でも伝わらないけれど。

実際に、見て食べるひとの特権。

ということで、実食!

うんうん、これは、甘味も旨味もしっかりある、まさしくこの家の米だ。

ぴんと後味がはっきりと立つ米。

これは、幸せ、という他ない。


この日まで居させてくれた、父・母に感謝。

青菜や、納豆と一緒にいただく、いつもの朝ごはん。みんなでもぐもぐと。



記念写真とりたいです、って言ったら、どこがいいかな、外は雨だし、ってなって、茶の間で。


携帯の無音のタイムカウント。

何枚かとりなおしながら。


だから、あわせて4枚の記念写真が存在している。

どれも、味わい深い写真。あたたかみのある、大切なもの。



クルマに荷物をのせて、父の運転で出発。

玄関先まで、みんなで見送って、手をふってくれた。




駅で、はじめて父と握手。


手をふって、階段をかけあがり、向かいのホームの車両にのりこむ。


どうも、本当にありがとうございました!

また会えるときを楽しみにしています(^-^)v



福島~郡山~水戸を経由して、鶴川へ。


納豆御膳たべたり、近代美術館で絵をみたり。

帰り道も、いい旅になりました。  


  • Posted by えだまめ at 09:07Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~喜多方ラーメン

    2018年10月24日

    いよいよ農園をはなれるという前日。


    おいしいラーメンをもとめて、自転車をこいでゆくことにした。


    いやいや、自転車じゃなくても、とは思うが。

    数年前に米沢~喜多方のバスは廃止され、鉄道も通っていない。

    大峠という峠には、4㎞ほどの長いトンネル。


    農家さんから、喜多方までは、片道30㎞以上はあるな。


    それでも、行きたい!と思ったのはなぜだろう。


    ずっと気になっていた街、喜多方。

    ひと目でも見られたら、ひと足でも歩けたら。


    そんな気持ちが、ペダルをこぐ原動力になっていた。



    青いマウンテンバイク。

    かつて父も、自転車で玉庭に辿り着いたという。


    フィンランドでお世話になった園主さんも、ドイツから自転車で、パンクしたところで住み着いたという。

    憧れと好奇心、情熱と疾走感、爽快さ。



    一応、タイヤに空気をいれて出発。


    色々と大変なことも多かった。

    かるくずっこけたりなんかして。

    父の、気をつけて行けよ、って声が耳にのこる。


    景色は会津の深い谷。色づきはじめた山々。

    風の匂いは爽やか。

    青く高い青空。


    なぜだろう、二十歳くらいの自分にふと語りかけるような気分。

    がんばれよ、でも、元気でな、でもなく、ただ、そばにいるよ、と。


    ペダルは重たい。

    通り過ぎるトラックの風圧によろける。


    峠のトンネルをこえると、幾つもの小さなトンネル。


    くだり坂になって、スピードがあがる。

    こんなときほど、慎重に。

    いたってフラットな感じで、でも否応なく興奮しているのが分かる。

    たかがラーメン、されどラーメンである。

    脳裏にはラーメンの色や匂い、味わい。

    あともうひと息・・。


    喜多方市街に到着。

    久しぶりの信号。コンビニ。ほんとに蔵の街だ。

    迷っちゃったりしたが、たまたま話しかけたおじさんから美味しいラーメン店の情報を伺う。


    分かりにくいお店では、これまた、道を尋ねたおばちゃんがママチャリで先導してくれた。

    この角の先よ。

    そこには、老舗のラーメン店の暖簾。

    一杯しか食べないつもりだったから、チャーシュー麺。


    うんうん、この縮れ麺。濃いめの醤油ラーメンスープ。

    五臓六腑にしみわたってゆく~。

    幸せな気分で店をあとにする。

    喜多方を自転車でこいでいたら、酒蔵の煙突がおおいこと。


    手やきせんべいを手土産に購入。


    もう一杯、食べよかな。


    先述のおじさんにきいた店のひとつ、うめ八へ。

    ここはちょっと並んだ、帰りの時間が気にならないこともないが。


    カウンターからは、マスターの手早い所作。

    きれいなスープも麺も。


    2014年に暖簾分けしたという新しい店。

    お客さんは、近所の女子高生や、工事屋さん、遠方からと思われる観光客、と、さまざま。



    すすってみる。

    うん、これは好み。

    麺がスパゲッティーみたいなつるつる。

    最初はなんだか、なじめなかったけど、バランスがいいんだなぁ。

    また食べたい、と思う味。

    現代的にアップデートされた老舗の味、という印象。


    満足・満足。


    これから、いよいよ来た道をかえることに。


    心配とは裏腹に、気持ちいい帰り道。

    秋風とラーメンは相性がいいなぁ、とか思う。



    途中、かつての鉄道の廃線跡にのこる熱塩駅をおとずれる。

    駅舎が資料館になっていて、古いSLと木造の客車が保存されている。

    かなりきれいな保存状態。


    美しいと心のなかで呟く。

    まるでスリーナインの星野哲郎になった気分。


    15分で切り上げなきゃ・・。

    後ろ髪ひかれつつ、自転車の旅はつづく・・。


    のぼり坂きつい。しばらく手押しのガマンの時間帯がつづく。

    やっとこえた峠。


    道がわかってる、というのはいいもんだ。

    遠足の帰り道が、心理的に短い時間だと感じる理由のひとつ。

    このまま進めば、きちんと帰れる、そんな声なき声を胸に。




    ほんとに順調にすいすいこいで、途中、防寒にウィンドブレーカーを羽織ったりして。


    暗くなるまえに、玉庭につくことが出来た。


    夕暮れどきの、稲の作業をした黄金色にかがやく田んぼ。

    足をとめて、シャッターをおしながら。


    今日、何度目かの満足感に包まれていた。  


  • Posted by えだまめ at 08:21Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~温泉にゆく

    2018年10月23日

    農園の休みの日。


    父にクルマをだしてもらって羽後小松駅へ。

    タクロウさんと、米沢八湯のひとつ、小野川温泉にゆくことになりました。



    小さな駅からは田園風景。

    ふだん田んぼで働いてるから、どのくらい稲刈りがすすんでるかな、とか、同業者の目線。

    駅のベンチでお話ししたおばあちゃん。

    秋田から来ているそう。柔和な表情。


    米沢に着。ぶじに新幹線に乗れてよかったね、おばあちゃん。



    我々は、駅のロータリーからバス。

    風景が川を遡るにつれて、次第にひなびてゆく。車内は貸し切り状態。


    小野川温泉のバス停に到着。

    さっそく、近くのお土産屋さんの軒先の玉こんにゃくで腹ごしらえ。

    玉こん見つけては食べる生きものになってしまった。


    いくつかある温泉宿の街並み。

    湯の神様にお参りして、上杉鷹山が開拓したという塩田をみたり、飲泉したり(しょっぱい)でぶらぶら。


    ひとつめの共同浴場、滝湯へ。

    こじんまりとしているけど、にぎわっていた。

    200円くらいで入れるから安い。


    なんだか、筋肉痛にすごく効いた気がするから、治った、って言ったら、タクロウさんに笑われてしまった。


    出てからはしばらくフリータイム。

    タクロウさんは理容室で散髪。自分はそのへんを散歩。

    黒糖饅頭をたべたり、ぶらぶら。



    ふたたび合流、もうひとつの共同浴場、尼湯へ。


    こちらはとてもレトロな感じ。脱衣スペースからそのまま浴場まで開放的な空間。天井も高い。


    簡素な洗い場と、よく温まるお湯。いい湯だなぁ。

    とても気に入った温泉になりました。

    そのとき話した3人は、千葉から来た登山客、50歳くらいかな。


    お風呂出たところで、温泉玉子をふたりにおごってくれた。

    食べるときに、こぼしてしまった!ごめんなさい。



    お昼のバスで、ふたたび米沢にむかう。


    市街中心部で降りて、さっそく散策。

    お腹がへってるのか、何気なく吸い寄せられた和菓子屋さんへ。

    かなり味わいぶかいおじいちゃんがひとり。

    そこで、農園みんなにバタどらをお土産に。

    お釣りの計算、大変そうだったけど、ありがとう。


    とっても、とっても、おいしかったです。


    そこで出がけにたずねた米沢牛を食べられるオススメの店へ。


    2階への階段をのぼり、ドアをあけて、座敷に通されると、おおっ!

    ふたたび、小野川温泉の尼湯であった登山客たちと再会。

    まさか、また会えるとはね。


    米沢牛を粕漬けにしたものの定食。牛の生姜焼き定食。牛納豆。をふたりでシェア。


    牛納豆。めちゃくちゃうまい。


    生っぽい牛肉とひきわり納豆、刻みネギ、山葵、濃口醤油。

    絶妙なハーモニーで、正直ノックアウトされた味。


    こんな組み合わせって、あるんだと思った。


    粕漬けも風味ゆたかで絶品。回想する今もよだれが出る。


    登山客たちは、米沢牛のステーキとか牛鍋とか、匂いがこれでもかと言うほど漂ってきた。いいなぁ。


    笑顔でおわかれ。また会えるかな。


    雨のなか、図書館へ。


    すごく新しい、かっこいい館内。しばしの昼寝など。

    置賜の歴史のモノクロ写真集をながめた。


    雨のなか、ふたたび歩く。


    タクロウさんと上杉神社へ。

    すこしかじった知識で、ツアーガイドみたいな感じ。

    喜んでくれて、よかった。


    しばらく歩いて、最上川をわたり、ホームセンターへ。

    もうすっかり暗くなった。破れてしまったという長靴を選んでいた。


    駅まで歩いたところで、母が風さん、タッキーとクルマで迎えに来てくれた。


    数々のお土産話を披露しながら、スーパーに寄りつつ、玉庭への帰路につきました。  


  • Posted by えだまめ at 07:37Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~芋煮

    2018年10月22日

    秋の夜長。


    家の外に大鍋をおいて、薪をくべて、椅子で囲んで、芋煮の夜。


    長女の風さんがつくってくれたおいしいおいし~い芋煮。


    それもそのはず、里芋もほくほく、人参と、うまうまのネギも、これでもかと。

    それに牛肉を惜しみなく投入。


    なんでも、山形では里芋も醤油も、すごく食べられる食材。


    ひとえに芋煮愛のゆえという。

    学校行事などで、子どもも作れる、という芋煮。



    さすがに外は寒いので、お茶の間でいただく。


    ビールと芋煮、それに玄米も。


    何杯も何杯も、おかわりして。わいわいと、お喋りして、満腹な夜だった。



    ごちそうさまでした!ありがとう(^^)  


  • Posted by えだまめ at 12:42Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~唄をうたおう

    2018年10月22日

    ある日、ひとりの兄さんがやってきた。


    10年前から、時おりきているという。

    今回で4回目。


    とても大柄の人で、長くのばした髪、テツさん。

    くりっとした瞳が特徴的なひと。

    グラン・クリュの高級な白ワインを手土産に、みんなでいただいたら、本当においしかった!


    一緒に畑にいって、あれこればたばた。


    期間限定、3日間だけど、本当に楽しかった!



    他にスタッフは、タクロウさん、関西の大学のとき、アメフトをしてた気は優しい力もち。

    タッキー、バイクで日本一周中、丹波の農家の娘さん。マイペースな感じ。

    カミヤさん、俊敏な忍者みたいなひと、途中で帰ってしまった。


    自分はリュウくん、と呼ばれてました。



    いつも、けっこうわいわいと、笑いの絶えない農園。


    枝豆を運ぶときも、おみこし担ぎみたいに、音頭をとって。



    テツさんの帰る夜、タクロウさん、タッキーと考えた歌詞で。

    替え歌にオリジナルな贈る歌をつくって、うたいました。


    3人でヘンテコなコーラス。


    テツさん、ありがとうございました!  


  • Posted by えだまめ at 12:28Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~茶のココロ

    2018年10月20日

    利休。


    農園のみんなからつけられたあだな。



    食卓をかこみながら・・。

    作業場の真ん中で・・。

    ときには田んぼの脇で・・。

    お茶を淹れてゆきます。


    湯ざましから、急須にお湯をいれて。

    湯のみや、カップに注いでゆきます。


    おいしくなれ、と思っていれる君のお茶は、うまい。

    と言ってもらえて、うれしくなった。



    うまくいれられないときも、こぼしてしまうこともあるけれど。

    今日のお茶は七利休、とか味がポイントになったりもして。

    いつの間にか、スコア制もなくなったけれど。


    みんなと囲む、お茶のひとときが好きだった。



    きっとよくあるお茶っ葉。

    だけど、とてもおいしい一杯。


    やさしい言葉が匂いになって、今もそっと心を温める。  


  • Posted by えだまめ at 18:56Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~稲穂

    2018年10月20日

    この文を書いている今・現在は、町田。

    これから回想しながら、書いてゆきたいと思います。



    玉庭の風景は、なだらかな山にひろがる黄金色の田。

    晴れわたった秋の青空。



    軽トラの荷台からとびおりたら、刈りおえた稲穂を杭にかけてゆきます。

    山形に特徴的な杭かけ。地方によって異なる干し方。


    天日干しによって、旨みもますという。

    おいしくなりますように。ささやかな祈り。



    スタッフたちは、最高の仲間。

    言葉をかわしあって、助けあって、ときどきずっこけて、笑って。

    彼らと出会えて、ひろがった心。

    どうやったら笑ってくれるかな、そんなこと思う。



    稲穂がゆれる。


    今日も、明日も楽しみだ。

    いやはや、結構いそがしくもあるのだが。


    ジャンケンポン。


    お風呂の順番をきめて、ご飯をもりもり食べて、ぐぅぐぅ眠る。

    これも、これぞ、幸せなんだろうなぁ。  


  • Posted by えだまめ at 18:36Comments(0)山形・枝豆

    山形・枝豆~えだまめ

    2018年10月01日

    山形・置賜の山あい。川西町玉庭にて。

    枝豆の収穫の日々をおくっています。



    なだらかな山々のなかにある里。

    曲り家や草木塔、畦道に咲いた花。


    田んぼの稲は黄金色。豆を採るときの青い匂い。


    豊かな自然のなか、一緒に働く農家さんはとても優しいです。


    ご夫婦と三姉妹。それにアルバイト三人。

    汗かいて、走り回ったりしながらも、笑い転げる心。


    ちかくには一軒家のおいしいお蕎麦屋さん。

    かいもちと呼ばれるそばがきも漬け物も絶品!


    サイクリングしていたら、なんだか穏やかになる風景です。



    休みの日にすこし遠出して羽前小松の街へ。


    町民ホールで催されていたコント大会を観て笑って、井上ひさしゆかりの遅筆堂文庫のある図書館へ。

    彼の文章は本当に格好よくて、字体が懐っこくて、ただただうなってました。

    いいひととき~。


    街には、古墳があったり、街路が十字ではなく互い違いにずれていたり、興味深かったです。


    茅葺き屋根の和菓子屋さん、錦堂で秘伝豆餅、プリンを食べて、帰路へ。


    たのしい1日になりました(^-^)



    がんばって、残りのえだまめの日々も、働きたいと思います。  


  • Posted by えだまめ at 21:51Comments(0)山形・枝豆