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Posted by たまりば運営事務局 at

しまじま~峠をこえて

2019年05月09日

近鉄難波から、近鉄線を経由して、名古屋へ。


一泊し、中央線を木曽川にそってゆく。



途中、中津川駅で降りると、すぐに馬籠行きのバスが発車した。


ここも、他の観光地同様に外国からの人が多い。


ひとことふたこと言葉を交わした、隣の席の男性。

なんとなくイギリス人っぽいけど、どうだろう。



馬籠につくと参道にはたくさんの旅籠。

お土産屋、蕎麦屋、五平餅も売られている。


晴れやかな空、なんとなく時代をこえて歩いてる気分になる。

島崎藤村の記念館に入る。


椰子の実の歌。破戒。夜明け前。

断片的にしか知らないけれど、この地から言葉が紡がれてゆくのを想像する。


光の加減や、空気の冷たさ。



出てすぐのお蕎麦屋さんで、山かけ蕎麦と五平餅をいただく。

囲炉裏にあたりながら、あったまって、おいしかった。


なんてこんなにおいしんだろう、山かけ蕎麦。


蕎麦と山芋とお出汁。素材たちの味。



観光案内所でリュックを預けると、妻籠まで送ってくれる。


身軽になったので、中山道を歩いて峠をこえることにした。


馬籠宿の端にある見晴らしからは恵那山。

きっと藤村も立って眺めた風景。


石畳もあれば、舗道も、砂利道もある。


林道のなかに、タイムスリップしたような古民家があらわれる。


そこでまた、先ほどバスであった欧米男性と顔をあわせて笑う。

お茶を飲みながら、歓談。

手をふりながら、道中の無事をそっと祈る。



渓谷、滝の飛沫、轟音。ふれてみた水の冷たさ。

流れ合わさって、木曽川へ。


自然のダイナミクスとハーモニー。

目や耳に、森の息吹が入るとき。



集落をいくつか歩きながら、梅のすっぱい匂い、山里の春。


とうとう妻籠に到着。

人が大勢、にぎわっていた。


バスで南木曽へ。


駅のホームで次の電車を待っていたら、オーストラリアのリタイアのご夫人がコアラのチョコをくれた。

なんだか微笑ましくなる。ありがとう。



木曽川にそって、中央線はゆく。


途中、上松では、ずっと前に御嶽山で夏の山小屋バイトをしたことを思い出した。

車窓をながめながら、懐かしさがしみてきた。


今もあのときのかすかな思い出に温められている。

きっと先に向かう希望になっていることに気がつく。

青すぎる空の記憶。



やがて塩尻で乗り換え、下諏訪へ。


マスヤゲストハウス。


何年かぶり二度目だけど宿のひとが憶えててくれてうれしかった。

いい雰囲気の、おしゃれな、すてきな宿。



菅野温泉の銭湯であったまって、八ヶ岳乳業のコーヒー牛乳をごくごく。

宿に、帰ると炬燵にはいって、にぎやかな夜になりました。  


  • Posted by えだまめ at 11:21Comments(0)しまじま