たまりば

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豆の記憶

2012年10月06日

納豆工場の中を小走りに歩き回る日々。


低温に保たれた冷蔵庫から納豆をとりだし機械へ。
パッケージにして箱詰め。出荷先ごとに検品室へ。


顧客は様々。
自然食品の宅配に乗ったりスーパーの店頭に並んだり
お寿司屋さんの納豆巻きの材料になったりする。

個数を間違えないよう正確に
時間に遅れないようスピーディーに。

気をくばりながらも心がほつれることがないよう柔軟に。


機械の音に紛れて所狭しと歩き回っていると
果して自分は前を向いているのか後ろを向いてるのか
横道に逸れているのか、そもそも階が違うのか
迷路に迷いこむような感覚になることがある。


山を歩くとそんな感覚が少しずつほぐれてくる。


一歩また一歩。

空模様をたしかめながら何かどこかを目指して歩く。


かつてヒマラヤ山脈の麓・北東インドのダージリンを訪れたことがある。

野外市場で藁に包まれた納豆を
民族衣装の着た女性から購入した記憶。

遠い昔に遡るような遺伝子レベルの懐かしさ。



納豆は海をこえて今ふたたび手元にある。
縁とは不思議だなと思う。


とにもかくにも日々感じることに
きちんと向きあうこと。

言葉にならない感情は今もどこかに向かっているのかも知れない。

しっかりと出来るだけ今ある日々を見つめようと思った。




  • Posted by えだまめ at 22:09│Comments(0)
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