たまりば

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鉱泉につかる

2015年02月27日

しとしと雨の日にあるいた谷中。


古い家がたくさん。



喫茶店で玉子サンド。


お寺がとにかくいっぱい並ぶ街。




以前、働いていた職場のちかく。


通った店で、また中華丼を食べてみる。


あったあった、この傘袋。

使い捨てじゃないんだった。


野菜たっぷりの優しい味。


玉子がひとつ、のっている。


ごちそうさまでした(^-^)。




くねくねの見慣れない路地をゆく。


野良猫みたい。すきまを探してぶらぶら。



暖簾をくぐると、ここは銭湯。


昭和のはじめから営まれる鉱泉。


一番風呂だい。江戸っ子たちと白い息をはきながら。



タイル絵は、なぜか錦帯橋。


きれいに磨かれたお風呂。



シャンプーと石鹸のぶくぶく、泡だらけ。


お湯は黒湯。水の記憶、地層へ深く。



熱い熱い!


じょじょに慣れてきて、肩までつかる。


細胞までぽかぽかにあたたまる。



寒い日の鉱泉、最高だった。




着がえ場の木づくりの床。


文学士風の人もいる。



番台のおばちゃんの黄色いセーター。


やわらかな表情。目の感じ。


いいときだったよ。ありがとう。





帰り道は裏道をじぐざぐとゆく。


来たときより、すっかり元気になる。




地下鉄の階段を降りてゆく。




ふたつ先の新御茶ノ水へ。



本屋で東京大空襲のパネル展をみる。


かつてあった悲劇にことばを失う。



東京の火の海。


残されたものの語る歴史。


ありふれた生活が、人を豊かにすると思うとき。



雨のなか、また冷えてゆく帰り道。



でも、鉱泉の温もりの芯はずっと残った。


そんな日だった。



  • Posted by えだまめ at 21:03│Comments(0)
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