たまりば

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きこえてくる

2015年06月02日

よく晴れた日、東中野へ。


ポレポレというちいさな映画館。


“アラヤシキの住人たち”を観にいった。



とてもすてきな映画だった。


心にのこって、声がきこえてくるような。





北アルプスの山すそ長野県小谷村にある古民家、新屋敷でのはなし。



移り変わる季節のなか。


田植えをしたり、夏野菜の収穫。稲刈りや、雪かき。



葉のそよぐ音。雪虫のあるきかた。


はっとするような四季の自然の一瞬の美しさ。




いる人たちのそれぞれのすがた。


ラジオ体操でたつむきもテンポもいろいろ。



百葉箱をながめるクニさん。


早口のエノさん。


ときどき立ちどまるミズホさん。


いちど出ては、またふらりと戻ってきたエリヤくん。




つくる料理がおいしそうな、ことばの深いミサキさん。


こんなおやじさんがいたらいいなと思うような、マコトさん。


ふだん物静かな、とつぜん大きな声でうたいだすヤマケン。




映画がうつしだすのは、何気ないくらいの会話とか、ひとりごと。



山羊に子どもが産まれたり、雨ふりのときのなか。



優しさも、醜さも、ありのまま、さらけだしたり、ぶつかっても、受け入れあう、祈りのような日々。





おもいだしたこと、こうあれたらいいなおもうこともあった、映画のひととき。


観られてよかったな、と思います。




土のなかから、風のなかから、水のなかから、きこえてくるような、人たちの声。



アラヤシキの住人たち、どうもありがとう。



  • Posted by えだまめ at 05:38│Comments(0)
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