八ヶ岳ハイク
2015年07月25日
1日目 小淵沢駅ー観音平‥雲海‥編笠山‥青年小屋
息をきらして稜線をあるいてゆく。
晴れわたる空の青さ、風のつめたさ。
疲れはしょっぱい飴や水とともに吹き飛んでゆく。
よく晴れた日。
陽気な感じの熟年夫婦とたまたま一緒。よく歩いた。
鮮やかな木々の緑。風の匂いのさわやかさ。
ときおり、休みをいれながら、一歩ずつ。
ゴロゴロした岩から錆びたトタンの小屋が見えてきた。
小屋に入ると、暖炉の火とこたつ。
フリースを着たら、温もった。
ごはんどき、同じテーブルの山歩きの人たちと、話しながら。
20代後半くらいの高校の先生ふたり、調布から遠足の下見にきていた。
お酒を飲みかわしながら夜が更けてゆく。
星がきれいで、流れ星もみえた。
願いごとも忘れるくらいの一瞬。
ほろ酔いのなか、眠りについた。
2日目 青年小屋‥権現岳‥赤岳‥横岳‥硫黄岳山荘
どうでもいいことだが、今日の行程は色の名前が多い‥(^^)
地図をながめながら、色づくこころ。
朝ごはんにでたシウマイがおいしかった。
基本的に山でたべるものはたいていうまいと思うたち。
ゴウカすぎたりすると、もっと質素でもいいのに、と思ったりするタイプ。
だが、この焼売のジューシーなうまみには、ほんとに元気がでた!
スタッフさんもいい感じ。すてきな山小屋だった。
透きとおるような空の青、遠くの富士山もはっきり見えるほど。
きりたった稜線にも花が咲いている。
腰をかがめて写真をとったら、なんだかその花が身近に思えた。
ところどころ、すれ違う人と話をする。
こういうちょっとしたときに元気をもらえるのだ。
雲がながれてきて、山あいにぶつかって吹き上がるのがわかる。
地形のつくりだすダイナミクス。天気がかわってゆくのを肌で感じる。
赤岳頂上山荘で、カレーとこけももジュース。
眺めがよいところ、ちょっと本を読んで休憩。
外にでて、雲が濃くなった道をあるく。
岩がちの道。こけないようにしなくては。
尾根づたいの細い道。
つよい横風がふいて、やがて霧から雨にかわった。
雨がっぱにザックカバー。
ふかい谷の底がみえない。
ただ一心にあるいてゆくとき。
女子高の生徒さんたちがガイドと一緒にあるいている。
なんとなくはなやぐ気分。めげずに歩こう。
2時まえ、わりと早い時間に小屋着。
窓際の2段ベッドの上を確保。
フリースに着がえて、談話室でうどんをいただく。
しゃきしゃきのインゲンとちくわ、とてもおいしかった。
棚にある漫画をよんでたら、わりと恰幅のいい宇都宮からの若者と話した。
明日は雨、大丈夫かな?
窓からそとを眺めつつ、入眠。
3日目 硫黄岳山荘‥夏沢峠‥本沢温泉‥天狗岳‥黒百合ヒュッテ
起きたら、ざぁっという音とともに雨がふっていた。
荷づくりをしていたら、夏沢峠におりてゆく人たちで一緒に行くことになった。
花にくわしいおじさんと、ひょろっとした感じの中学の先生。
こういう一期一会って、なんだか楽しい。
曇っていて深い霧、ところどころにある石を積み上げたケルンが目印。
いま8個目、もうすこしですと即席パーティーを励ましてくれたり。
樹林帯におりると、風がやんだ。
小屋ですこし休憩させてもらい、ふたたびあるく。
花にくわしいおじさんが生き生きと、この花はね~とおしえてくれた。
本沢温泉について皆とおわかれ、またいつか。
日本一高いところにある野天風呂。
雨に濡れつつひとりだったけど、いいお湯だった。
内風呂も秘湯感がすごくて満足。
カレーをたべたり、スタッフさんと話したり。
白砂新道の森のなかをのぼってゆく。
雨のなか、苔が生きているようだ。
木々は朽ちて、あらたないのちに包まれる。
繰りかえしてゆく営みの不思議。
尾根にでると、つよまる風。
ふきとばされそうになるくらい。
天狗岳の山頂につくと道しるべが微妙にずれていた。
黒百合平をしめす方は崖。
視界のきかないところ。
ありゃ~と思って地図を見ていたら、3人の登山者にあった。
その方たちは黒百合平から来たとのこと。
出会えたことで、ひと安心、感謝!
岩づたいの道はたいへんだけど、あとすこしで着けるはず。
眼下にみえる黒百合ヒュッテ。
思わずガッツポーズ。
3時くらいに到着。
なかに入るとまるい形の木の机のまんなかに焚かれるストーブ。
畳の広間にはおおきな本棚。ピアノ。厨房。
とてもいい雰囲気だ。
すこし贅沢して、千円増しの個室にする。
着がえてストーブにあたって本をよんだり、話したり。
岩手からきている山の会のメンバー。
陸前高田からきている人もいて、いろいろなはなし。
かつてユースホステルに泊まったことがありますといったら、犬との散歩コースだったんだよ、と。
東北にもいい山がたくさんあって、仲間ともども歩くことも。
まだまだ復興の道のりはながいことも。
おやつどき。
こけももマフィンと、コーヒーのセットを頼む。
手作りのほくっとした食感。ほんとにおいしい!
ただの、ほうじ茶とかりんとうもポリポリ。
こういう時間がなんともいえず、味わいぶかいのだ。
テント泊のなか休みにとまっている長崎からきた方とも話。
なんとなくテントのときもいいなぁと思ったり。
やがて晩ごはん。
ハンバーグ、じゃがいもの煮物、ひじき、ごはん、お味噌汁、野沢菜漬け、など。
おいしい和のごはん。おかわり、おかわり、おいしかった~!
1日1度、テレビの天気予報の時間。
大勢で、スタッフさんも一緒にみるひととき。
なんといっても気になるのは、先ず天気なのだ。
読みかけの本を読みおわって、安心して消灯のとき。
小部屋の小窓。
外からは雨の音。
それもまた心地よく感じる。
ぐっすり眠ろう。
4日目 黒百合ヒュッテ‥中山峠‥みどり池‥稲子湯ー松原湖駅
目ざめ、心地よく眠れた。
朝ごはんには卵かけごはん、切り干し大根、味噌汁、梅干し、などなど。
こういうのが山の朝食のひとつの理想だなぁって思う。
おかわりして、ご馳走さまでした(^^)
荷づくりして、小窓から外をながめる。
岩手の山の会のかたがたと宿を出るときが一緒だった。
玄関前で、はいチーズと記念撮影のシャッター。
元気でね、と手をふりながら。
昨晩の雨でぬかるんだ道をあるいてゆく。
中山峠からは下り坂。
青い空もまた見えてきた。
苔がきらきらと光りだして、息をふきかえすような森。
鳥のなきごえが響いてくる。
みどり池のしらびそ小屋では、コーヒーを飲みながらクッキー。
この山行もあとちょっと。
かつての森林鉄道の軌道跡をあるいていたら、沢にでた。
水でかおや首すじをぬらすと冷んやりして心地よかった。
さらにあるいて、稲子湯に到着。
温泉でささっと汗をながして、応接間で高原ミルクのもなかアイスをいただく。
まもなく来た小海町営バスにのって、ときおり窓から八ヶ岳の山々をながめました。
息をきらして稜線をあるいてゆく。
晴れわたる空の青さ、風のつめたさ。
疲れはしょっぱい飴や水とともに吹き飛んでゆく。
よく晴れた日。
陽気な感じの熟年夫婦とたまたま一緒。よく歩いた。
鮮やかな木々の緑。風の匂いのさわやかさ。
ときおり、休みをいれながら、一歩ずつ。
ゴロゴロした岩から錆びたトタンの小屋が見えてきた。
小屋に入ると、暖炉の火とこたつ。
フリースを着たら、温もった。
ごはんどき、同じテーブルの山歩きの人たちと、話しながら。
20代後半くらいの高校の先生ふたり、調布から遠足の下見にきていた。
お酒を飲みかわしながら夜が更けてゆく。
星がきれいで、流れ星もみえた。
願いごとも忘れるくらいの一瞬。
ほろ酔いのなか、眠りについた。
2日目 青年小屋‥権現岳‥赤岳‥横岳‥硫黄岳山荘
どうでもいいことだが、今日の行程は色の名前が多い‥(^^)
地図をながめながら、色づくこころ。
朝ごはんにでたシウマイがおいしかった。
基本的に山でたべるものはたいていうまいと思うたち。
ゴウカすぎたりすると、もっと質素でもいいのに、と思ったりするタイプ。
だが、この焼売のジューシーなうまみには、ほんとに元気がでた!
スタッフさんもいい感じ。すてきな山小屋だった。
透きとおるような空の青、遠くの富士山もはっきり見えるほど。
きりたった稜線にも花が咲いている。
腰をかがめて写真をとったら、なんだかその花が身近に思えた。
ところどころ、すれ違う人と話をする。
こういうちょっとしたときに元気をもらえるのだ。
雲がながれてきて、山あいにぶつかって吹き上がるのがわかる。
地形のつくりだすダイナミクス。天気がかわってゆくのを肌で感じる。
赤岳頂上山荘で、カレーとこけももジュース。
眺めがよいところ、ちょっと本を読んで休憩。
外にでて、雲が濃くなった道をあるく。
岩がちの道。こけないようにしなくては。
尾根づたいの細い道。
つよい横風がふいて、やがて霧から雨にかわった。
雨がっぱにザックカバー。
ふかい谷の底がみえない。
ただ一心にあるいてゆくとき。
女子高の生徒さんたちがガイドと一緒にあるいている。
なんとなくはなやぐ気分。めげずに歩こう。
2時まえ、わりと早い時間に小屋着。
窓際の2段ベッドの上を確保。
フリースに着がえて、談話室でうどんをいただく。
しゃきしゃきのインゲンとちくわ、とてもおいしかった。
棚にある漫画をよんでたら、わりと恰幅のいい宇都宮からの若者と話した。
明日は雨、大丈夫かな?
窓からそとを眺めつつ、入眠。
3日目 硫黄岳山荘‥夏沢峠‥本沢温泉‥天狗岳‥黒百合ヒュッテ
起きたら、ざぁっという音とともに雨がふっていた。
荷づくりをしていたら、夏沢峠におりてゆく人たちで一緒に行くことになった。
花にくわしいおじさんと、ひょろっとした感じの中学の先生。
こういう一期一会って、なんだか楽しい。
曇っていて深い霧、ところどころにある石を積み上げたケルンが目印。
いま8個目、もうすこしですと即席パーティーを励ましてくれたり。
樹林帯におりると、風がやんだ。
小屋ですこし休憩させてもらい、ふたたびあるく。
花にくわしいおじさんが生き生きと、この花はね~とおしえてくれた。
本沢温泉について皆とおわかれ、またいつか。
日本一高いところにある野天風呂。
雨に濡れつつひとりだったけど、いいお湯だった。
内風呂も秘湯感がすごくて満足。
カレーをたべたり、スタッフさんと話したり。
白砂新道の森のなかをのぼってゆく。
雨のなか、苔が生きているようだ。
木々は朽ちて、あらたないのちに包まれる。
繰りかえしてゆく営みの不思議。
尾根にでると、つよまる風。
ふきとばされそうになるくらい。
天狗岳の山頂につくと道しるべが微妙にずれていた。
黒百合平をしめす方は崖。
視界のきかないところ。
ありゃ~と思って地図を見ていたら、3人の登山者にあった。
その方たちは黒百合平から来たとのこと。
出会えたことで、ひと安心、感謝!
岩づたいの道はたいへんだけど、あとすこしで着けるはず。
眼下にみえる黒百合ヒュッテ。
思わずガッツポーズ。
3時くらいに到着。
なかに入るとまるい形の木の机のまんなかに焚かれるストーブ。
畳の広間にはおおきな本棚。ピアノ。厨房。
とてもいい雰囲気だ。
すこし贅沢して、千円増しの個室にする。
着がえてストーブにあたって本をよんだり、話したり。
岩手からきている山の会のメンバー。
陸前高田からきている人もいて、いろいろなはなし。
かつてユースホステルに泊まったことがありますといったら、犬との散歩コースだったんだよ、と。
東北にもいい山がたくさんあって、仲間ともども歩くことも。
まだまだ復興の道のりはながいことも。
おやつどき。
こけももマフィンと、コーヒーのセットを頼む。
手作りのほくっとした食感。ほんとにおいしい!
ただの、ほうじ茶とかりんとうもポリポリ。
こういう時間がなんともいえず、味わいぶかいのだ。
テント泊のなか休みにとまっている長崎からきた方とも話。
なんとなくテントのときもいいなぁと思ったり。
やがて晩ごはん。
ハンバーグ、じゃがいもの煮物、ひじき、ごはん、お味噌汁、野沢菜漬け、など。
おいしい和のごはん。おかわり、おかわり、おいしかった~!
1日1度、テレビの天気予報の時間。
大勢で、スタッフさんも一緒にみるひととき。
なんといっても気になるのは、先ず天気なのだ。
読みかけの本を読みおわって、安心して消灯のとき。
小部屋の小窓。
外からは雨の音。
それもまた心地よく感じる。
ぐっすり眠ろう。
4日目 黒百合ヒュッテ‥中山峠‥みどり池‥稲子湯ー松原湖駅
目ざめ、心地よく眠れた。
朝ごはんには卵かけごはん、切り干し大根、味噌汁、梅干し、などなど。
こういうのが山の朝食のひとつの理想だなぁって思う。
おかわりして、ご馳走さまでした(^^)
荷づくりして、小窓から外をながめる。
岩手の山の会のかたがたと宿を出るときが一緒だった。
玄関前で、はいチーズと記念撮影のシャッター。
元気でね、と手をふりながら。
昨晩の雨でぬかるんだ道をあるいてゆく。
中山峠からは下り坂。
青い空もまた見えてきた。
苔がきらきらと光りだして、息をふきかえすような森。
鳥のなきごえが響いてくる。
みどり池のしらびそ小屋では、コーヒーを飲みながらクッキー。
この山行もあとちょっと。
かつての森林鉄道の軌道跡をあるいていたら、沢にでた。
水でかおや首すじをぬらすと冷んやりして心地よかった。
さらにあるいて、稲子湯に到着。
温泉でささっと汗をながして、応接間で高原ミルクのもなかアイスをいただく。
まもなく来た小海町営バスにのって、ときおり窓から八ヶ岳の山々をながめました。
Posted by えだまめ at 09:09│Comments(0)