フラメンコ
初めての海外旅行の話。
大学1年生の時のちょうど今頃の冬。
サカイくんという新潟県の栃尾出身の友達がいました。
親父さんが商店街の福引きでスペイン旅行を当てて
息子と友達にということで譲ってくれました。
当時、第2外国語でスペイン語を選択してたから
僕からしたら渡りに船といったところでした。
なんでスペイン語を履修することにしたかは覚えてないけど
なんか面白そうと思ったからだと思います。
飛行機は夏の函館-羽田に続いて2回目。
雪景色のロンドン・ヒースロー空港を経由。
目に映るものすべてが新しく興奮しました。
マドリッドの空港につくと、ずっとスペインに住んでいるという
日本人の50歳位のインチキ旅行ガイドみたいなおじさんが出迎えてくれました。
ツアー客は20人ほど。僕とサカイ以外は還暦くらいの人が多かったです。
着いた日にフラメンコとパエリアの夜。
お酒は果実酒のサングリア。
松坂慶子に似た感じの人がカスタネットを手に踊っていました。情熱のリズム♪
ノルテ駅近くのホテルに戻り、お湯の出がイマイチのシャワーを浴びて就寝。
パリッとしすぎたシーツと大きめの枕で寝付きがいまいちで
頭の中でフラメンコの音楽が鳴り響いていました。
今となってはどこでも眠れるから
時が経つのは不思議だなぁと思います。
翌朝のモーニングはコンチネンタル・ブレックファスト。
これがホテルの朝メシかと嬉しくなりました。
バスに乗って団体でプラド美術館に移動。
残念ながら、当時(たぶん今も)宗教絵画の鑑賞のポイントが分かってなかったからか
あまり印象に残ってないんです。
近くの美術館にあるゲルニカも観てみたかったです。
午後は自由行動で友達とトレドまで小旅行。
このへんの記憶は朧げなのですが
鉄道の切符を買ったらツアーの人達にえらい褒められた気がします。
乾いた大地と低木を眺めるカスティリアの車窓。
バルという小さな居酒屋で食べたスペイン・オムレツと赤か白のワイン。
ウノ・ドス・トレス。
いち・に・さん。
カタコト言葉とハッタリ笑顔で渡って歩いた旅行でした。
友達の父親に感謝しなくてはと、今になって思います。
もっときちんと勉強しておけばと、少し後悔もします。
フラメンコってなんでフラメンコっていうんだろう?
ほのおみたいだからかなと思いながら
今回のブログを書いてみました。