Y市の樹
今朝は、町田から横浜線を乗り継いで鴨居に来ました。
鶴見川にかかる人道橋を渡り、工業団地の中を歩く道。
片隅には一本の桜の木が立っていました。
思い出すのは高2の冬。
当時、川崎の鹿島田という所に住んでいました。
近くには東芝のでかい工場や新川崎の操車場。
多摩川の広い河川敷がありました。
引越したばかりの生活環境の変化に
嬉しさと哀しさが入り混じった心境でした。
高校には随分遠くなり、若干不満に感じてた気もします。
家の近くには、わりと立派な神社がありました。
鎮守の森とまではいかないけど、町の中で神社周辺だけは
まとまった自然が残っていました。
バス停の脇だったのでよく立ち寄る場所でした。
たぶん老木も多かったと思います。立派な木々。
たくましく、優しい雰囲気。
今思うと、事あるごとに木々からエールを送られ続けた気がします。
自然豊かな森に行くのも好きですが
町の片隅に伐られることなく残された樹木には
畏敬の念を感じます。
あたたかな春が近づき
花が咲く日を待ちながら
つぼみを膨らませる季節。
鴨居の桜の樹を、いつまでも大切に残るといいなぁと思いながら、見上げました。