豆を転がす
いよいよ明日から新しい仕事がスタートすることになりました。
先週で今までの仕事は終了。
全くあらたな納豆の仕事に足を踏み入れます。
ここしばらくは何か落ち着かない日々でした。
これでいいのかな?
変わらないままの方が良かったんじゃないのか、とか。
曇りや雷雨や雨上がりの空模様を眺めては
心の中を行ったり来たり。
そんな迷いが今日は薄れました。
竹細工職人。絵本作家。震災ボランティア。児童施設館主。
まるで社会見学みたいに新たな出会いもあった一日。
川沿いの道を歩いたら小さな梅の実が転がっていて
蹴飛ばしたあとで何となく拾ってみました。
甘酸っぱい初夏の匂いがしました。
川に葉っぱを流して競争する女の子たちの楽しげな姿。
いつも見る景色は時とともに
葉っぱも花も匂いや色や形を変えていくけど
だからこそ、今在ることを大切にしながら過ごしたいと願う時。
空豆はなぜ空豆というか。
さやが上の空を向いて伸びるから。
落花生はなぜ落花生というか。
花から落ちて地中でひっそりしているように見えるから。
空を眺めて、地にもぐって、実は育つ。
枝豆のように小さく確かに繋がれたらという願い。
納豆のように粘り強くいられたらという思い。
ココロの中で豆を転がしながら
新たな時を迎えたいと思います。