川苔山ウォーク

えだまめ

2012年09月05日 19:11

今日は奥多摩にある川苔山を歩いてきました。

いやはや、よく歩いた楽しい一日でした。


青梅線に揺られて奥多摩駅へ。

単線に新型車両が乗り入れるミスマッチ感を味わいつつ
緑が色濃くなってゆく多摩川沿いの車窓。

駅からはバスに揺られて檜原街道の細道へ。

平日で空いてると思いきや
大学生達が乗り込んできて満員に…。

川の澄んだ流れや大きな岩の美しさ。
錆色の橋にトロッコが行き来していました。


川乗橋バス停からは舗装された林道を歩く。

渓谷に流れる沢の音。
幾つもの滝。濡れた岩肌。
葉と苔の柔らかな緑のグラデーションがきれいです。

川苔の山名は地に生える緑藻に由来するそうです。


ひとり歩く道の途中。
ロードムービーさながらに1台のバイクとすれ違う。


間伐と枝打ちのされた林を抜けると
奥深くの自然林の森へ。

複雑に入りくむ枝の様相。
木漏れ陽がさしてくる光のトーン。


やがて辿りついたのは百尋ノ滝。
滝壺をうつ音の迫力に圧倒されました。


途中で会った山ガールの2人組と若いカップル。
“お疲れさま~”とエール交換。元気をもらいました。

いやはやツラい登り坂。
ラクな登山のつもりが甘かった…。
てくてくと一歩ずつ進んでゆく感覚。


山頂にお昼に到着。
おにぎりと芋パンとバナナと麦茶の昼食。
鍋とバーナーを取り出しはじめた人達がうらやましくなる…。

広がる景色のたまらない開放感。
満足感にひたりました。


今回の下山は奥多摩や鳩の巣ではなく
尾根伝いの古里ルートを選択。

地図好きとしては奥多摩は地名の宝庫。
タタラノ頭。エビ小屋山。大マテイ山。
どうしてこの地名なのかと地図を眺めながら想像を巡らす。


坂道を下りはじめると眺望がひらけ
遠くの市街地が見えました。

トンボが飛ぶ稜線を心地よく吹く涼しい風。

緩やかな林道の砂利道を踏み鳴らして歩く。


ふとさっきの大学生のことを思いだす瞬間。

学生の頃に何人かで倉沢の鍾乳洞に来た記憶が甦りました。

焚き火の光の揺らめき。木が割れる渇いた音。煙の匂い。

色々な記憶がないまぜになったころ現実に戻る。

営林署の二人連れにすれ違い挨拶しました。


山道を下りてゆくと古里の集落に到着。

立派な民家にきれいな百日紅が咲いていました。


駅から青梅線に乗車。
もえぎの湯に立ち寄り帰路に着く。

山の楽しい休日でした!