雲のかたち

えだまめ

2014年07月31日 23:08

帰り道には、いつも自転車をこいで川ぞいを走ります。



晴れのつづく近ごろは、夕暮れがとてもきれい。


途中にある公園に、自転車をとめてベンチに腰かけて眺めたりします。



ちょっとぼおっとして、どこかほっとして、手にとまりそうな蚊を気にしながら。





ひろがる空。



雲のかたちはさまざま。


泡だてた雲。


刷毛でうすく塗られた雲。


およいでる鱗雲。


伸びてゆくひこうき雲。



すこしずつ日は暮れてゆき群青へ。


細い三日月がうかぶ空。




道ばたのひまわりの黄色い花。


振り返って自分の影を見ている、部活帰りの女の子。


橋のうえから釣りをしている、何人かの陽にやけた少年たち。



ひとつひとつの夏の情景が夕暮れに染まってゆく。





空のいろはかわってゆき、雲のかたちもやがてはかわるもの。


いまなにげなく見える景色が、大切なものに思えてきます。