水のように

えだまめ

2019年05月15日 14:32

新緑の木立のなかに佇む民家。


相原にある八木重吉記念館を訪ねました。


ガイドさんが丁寧に語ってくれた人生。


重吉さんのまるっこい字、手書きの詩集。風景画の油絵。



使いこまれた聖書。病床の日々。とみさんへの手紙の数々。

さみしがりやの一面を知る。



しばし展示をみる。


そのあと、ひとりになる束の間。


行きしな、読んでいた詩を想う。




水のように澄んだことばが、すっと入ってくる。


かなしみもよろこびもある人生。


ひとつひとつの言葉のみずみずしさ、やわらかさ。



詩をたどると、かなしいんだけど、あたたかく、かるくなる。

ときどきの迷いや行きづまりにも、そばにあるコップ一杯の水。


ただ、思いだけが、そこにあるような。



外に出ると、ガイドさんと一緒に、重吉さんとご家族のお墓参りをしました。



帰りぎわ、風でささーっと葉のそよぐ音。

さわやかな気持ちで、バスに乗りました(^^)