みかんの旅~雪のち晴れ
時計の針が刻んでいる。
時はいつも河のように流れてゆく。
尾道から、船にのってゆく多島海。
すこし曇った空のいろ。
港まで車で母が迎えにきてくれた。
おおきな橋をわたり実家へ。
晩ごはんを食べて、お風呂に入って、紅白。
かわらない年越し。
両親が元気でよかった、と思う。
年越し蕎麦を食べて、眠る。
翌朝。
空から舞う雪で、家のまえの庭が真っ白に。
すぐそこの海も白く、水墨画のような景色。
お雑煮やお節をたべる。
丸餅に鰤・ほうれん草・人参・大根・百合根・削り鰹。おいしい(^^)。
お酒も呑んで、ほろ酔い。
また、空は晴れてゆく。
たくさん服を着こんで、散歩へ。
海にそって歩いて、商店のまえから緩やかな坂をのぼってゆく。
点在するみかん畑の柑橘の蜜柑色。
いろいろなみかんに白い雪がかかる。
たくさんの石をつむ垣根。
古い木の家並。
廃校のグラウンドから階段をのぼると、光る海が見えてくる。
心まで染められてゆくような青。
風の音をひさしぶりに聴く。
お墓に手をあわせる。
家に帰り、父と観る“ショーシャンクの空に”
また、食べて、呑む。
すこししたら歩いて、隣の島へ。
橋のうえから眺める瀬戸田港。
入港する船をカメラで写す。
おだやかな波に輝く海と、山の稜線。並ぶ家屋。
まるで絵葉書みたいな風景。
坂の階段をおりてゆき、港のほうへ。
ぶらぶらと猫が歩いている。
人も話ながら、歩いていた。
ポンプ井戸。硝子屋・魚屋。
港のまわりを歩いて、また家へ。
お雑煮を食べて、ひと眠り。
おきて、車で親とドライブ。
沢港から小さなフェリーで須波港。
甲板にあがるとつめたい風。
港から曲がる坂をのぼってゆき、去年亡くなったおばの家へ。
丘のうえから一望した景色。
続いてゆくときをおもう。
またフェリーで家へ。
夕焼けの海、きれいだった。
晩ごはん、水餃子鍋などを食べて、お風呂へ。
テレビをみて、しばらく眠り、おきたら今だった。
寝ぼけあたまのことばたち。
読んでもらって、うれしい気持ち。
明けまして、おめでとうございます。
今年も、よろしくお願いいたします。
日々、笑顔でありますように。
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