えひめの海~入日色
やさしい海のいろ。
夕日につつまれるとき。
おつかれさまでした。
きっと明日は、いい日だよ。
そんな声がきこえてきそうな、丘からの眺め。
八幡浜から南へ。
穴井という集落にいます。
みかん摘みの季節アルバイト。
ふるい一軒家の屋根のした。
段々畑がうえまで広がっている。
はじめて家にきたときに感じたなつかしさ。
ボンボン時計とか、こたつとか。
魚をさばいて刺身や塩焼き、骨せんべい。
白和え。マカロニサラダ。筑前煮。
どれもほんとうにおいしくて、もぐもぐ。
こたつでテレビをみながら、みかんをたべて、くつろぎのとき。
あぁ、この一家といられて、よかったなぁと思える。
朝になれば、バンにのって、山の中の畑にはいる。
さわやかな柑橘の匂い。
脚立にのぼって、みかんの枝にハサミをいれて摘み、小さな袋へ。
カゴにうつして、いっぱいになったら、モノラックというトロッコへ。
目にうつるのは、湾にうかぶ島々、海のむこうの九州も。
おいしい、おいしいみかんは、まるで夕日のよう。
やさしくて、あたたかみのある日々のなか。
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