さんいん水平線~境港

えだまめ

2019年10月02日 10:12

0番線ホームにはグリーンの目玉おやじ列車。


米子から境港にむかう。


ボックスシートには、寝そべったり茶碗につかったり、無数の目玉のおやじ。

けっこう車内は混んでいた。

学校帰りの高校生たち。アタッシュケースを提げた出張族のサラリーマン。国内外からの観光客。


空港でごっそり降りて、わりあい空いてきた。


目玉にみつめられながらガタゴト。

田んぼの緑のひろがり、頬杖ついて眺める車窓。



お昼まえに境港に着。

水木しげるロードには、たくさんの妖怪像。


記念館で展示を見る。しげるさんの作品、多数。

細かいディテール、観ているうちにどんどん妖怪の世界に入ってゆくようだ。


腹ペコの腹ペコ、海鮮丼が五臓六腑に染みわたった。


レンタサイクルをかりて、川沿いにしげるさんの育った家の跡を尋ねた。

隠岐島へむかうフェリー、イカ釣りの漁船。

河岸に係留されている船、近くには海。


なんだか、向こう側とこちら側の境にあるところだな、と思う。


あの川の向こうには。あの海の向こうには。

想像をふくらませる水木少年の後ろ姿。


ひなびた雰囲気の裏通りを、自転車でこいでゆく。



ふたたび境線で、米子に戻ってきた。


銭湯の米子湯さん。

絵本作家の長谷川義史さんの壁絵が可愛かった。

お湯もあつすぎず、ちょうどいい塩梅。


ほっこりほっこり、疲れが溶けてゆくようだった。

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