ほほえみのタイ~でこぼこ
バスにがたごと揺られてゆく。
ちいさな街から、峠をこえて、国境をわたり。
いまはタイの東北部、イサーン地方を旅しています。
タイ、といってもけっこう広くて人の顔も料理もいろいろある。
カンボジアのクメールっぽい褐色の顔だったり。
辛いソムタム(パパイヤサラダ)もあったり。
コンケーンから、ローイエット、スリン。
あまり旅行者がいかないような、知らない街へ、流れるままに。
なんか、そういうのも新鮮。
ありのままの姿のタイのような気がする。
乗り合いのソンテオにのってゆく。
荷物をたくさん抱えたおばちゃん。
こっちに来なさいといって横の席に。
にこにこの日に焼けたおじちゃん。
何気のない世間話がはじまる。
アイスコーヒーをストローで吸いながら。
ふきこむ風に舞いあがる土埃。
木漏れ日がさしこんで、向かいの席の女の子のさらさらの髪がひかるとき。
やわらかな幻のように、揺れながら。
いろんな人に親切にしてもらう旅。
スクーターにのせてもらったりして。
こころに触れる、やさしい笑顔に出会うとき。
そろそろ旅も佳境で、今晩の夜行列車でバンコクに向かいます。
良いひとときになりますように。
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