たまりば

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山谷の花

2012年05月12日

今日は風の強い晴れた一日。

台東区の山谷で行われたカレーライス炊き出しのボランティアに参加しました。


日比谷線南千住駅で降りて操車場を左手に見える陸橋を渡り
5分ほど歩くと沢山の簡易宿泊所があるドヤ街へ。

ゲストハウスもあり海外からのバックパッカーも歩いていました。


ここを訪れたきっかけは福島県南相馬市での
震災復興の手伝いで出会った腹話術師さんの紹介でした。


町中に活動拠点の教会がありドアをノックすると
にこっと微笑む白髪まじりの男性が出迎えてくれました。

2階に上がるとイタリアやインドや日本の各地からの方々と
とうもろこしパンや葡萄を頂きました。
とても和やかな雰囲気に安心しました。


1階の広い部屋で総勢40人ほどで食事作り。
ピーラーでジャガ芋の芽を取ったり
玉ねぎ切りなどの下準備をしました。

カレーを大鍋で煮込んでいる間はティータイム。

しばらくしたら流れ作業でカレーを次々にパック詰め。500食分とのこと。
おいしそうな家庭のカレーの匂いがしてきます。


ワゴンにカレーを積み終わると
車に分乗したり自転車や歩きで
隅田川の河川敷に向かいました。


白鬚橋を渡るとすでにホームレスの方が
長い行列になって並んでいました。

晴れわたる青空。
川からの冷たい風が吹いています。

年配の方。同世代の方。ひとつずつパックを手渡しました。

これだけのホームレスの方を真っ直ぐに見るのは初めてのこと。
普段は見て見ないフリをしている現実。

カレーライスが少しでも空腹を満たすようにと願いました。


歩いて教会に戻り自己紹介の後に祈りの時間。

マザーテレサの関係のカトリック教会とのこと。
水色の服を着た彼女の写真が掛けられていました。

特定の信仰を持たない自分も
一緒に参加して祈りました。


席に着いてカレーライスとチャプチェ(韓国春雨)を頂く時間。
新たな人との出会いもあり楽しい食事になりました。


帰り道の途中に宿の前に座って佇んでいる人を見て
来た時とは少し印象が変わりました。

同じカレーを食べたかも知れない、一人の人。

食べなくては生きていけないことは皆一緒であること。


カレーを待ち並んでいる人達の目の奥の
深い心を覗くことはない。

目を反らさずに心を込めて渡せたら。


山谷の陰日向に咲いていた花に
風と光と雨が恵むように祈りながら
ゆっくりと駅に向かいました。


タグ :炊き出し


  • Posted by えだまめ at 21:45│Comments(0)
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